栄養の不足について
7月も下旬になり、暑さが本格化してきました。夏バテなどになっていないでしょうか?水分補給を忘れず、熱中症にも気を付けていきましょう。
コロナウイルスの流行によって、からだの免疫力が注目されてきていますが、その免疫力に影響を及ぼすのが日々の食生活です。皆さんは三食しっかり食べていますか?栄養不足の原因となる要素はたくさんあります。アルコールの多飲や、高齢者の方が増加してきたこともその一因です。
高齢者の方では、とくにビタミンDの不足が問題視されています。ビタミンDは食べ物や日光を浴びることにより生成されます。食べ物では鮭やうなぎ、干しシイタケなどに多く含まれています。ところが最近はいろいろな種類の食べ物の摂取が少なかったり、過度な紫外線対策などにより、ビタミンD不足になる方が多くなってきています。とあるデータによると、血清ビタミンDが高いほどコロナウイルスによる死亡率、感染者数が少ないという結果があるそうです。また、ビタミンDの血清濃度が高いほど症状が軽症の方が多く、低いほど重症の割合が高いというデータもあるそうです。ビタミンDは不足しがちな栄養素ですが、免疫力を高めるためにはとても重要な栄養素でもあります。
また、最近は加工食品が食卓の中での割合を増やしてきています。加工食品は調理や加工の際に純水や精製した油脂を使用しているため、食材の栄養素の多くが溶け出し、残っている栄養素の量が少なくなっています。そのため、低栄養を招く原因になってきています。また、添加物として使用されている「リン酸塩」がミネラルの吸収を阻害します。必要な栄養素を補えなえなかったり、塩分や糖分の過剰摂取などにも影響をおよぼしてきますが、安く簡単に手に入り、調理の手間がかからないという要素を考えると、加工食品を絶対に食べないということは難しいと思います。そういった場合は、サプリメントなどを活用してみるのも一つの手段です。
最後にお口の中に必要な栄養素をお伝えしたいと思います。ビタミンCは歯肉の炎症を抑え、出血しにくい歯肉にしてくれます。口内炎ができやすいときは、ビタミンB群(ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン)などの栄養素が不足しているかもしれません。また、むし歯や歯周病によって食べたくても噛めないなどの問題がある方もいるかもしれません。咀嚼が難しい方にも、サプリメントを使って栄養を補うということもできます。