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金属アレルギー その2

前回は金属アレルギーとは何か、歯科医院で使われる詰め物やかぶせ物の

金属についてお話しました。

今回は金属アレルギーの症状についてお話します。

ネックレスやピアス、時計などの装飾品による皮膚のかぶれです。

汗の中の塩分は金属をイオン化しやすいため、接触していた場所が赤く腫れたり

かぶれたりします。

イオン化した金属が皮膚や粘膜から取り込まれることで、口から離れた体の部位に症状が

出てきます。原因がお口の中の金属であっても、口の中に症状がでるとは限らず

手のひらや足の裏やおなかなどに発症することがあります。そのため症状のあるところに

薬を塗ってもなかなか治らないということが良くあるようです。

全身型金属アレルギーの初期によくみられる症状が、手のひら、足の裏に慢性的に生じる治りにくい

湿疹です。よく『手荒れ』や『主婦湿疹』といわれます。はじめのうちはステロイド剤の外用薬で、

一時的に治ってしまうようですが、何年も症状が出たり治ったりの繰り返しで、だんだんステロイド剤も

効かなくなってきます。処方されたステロイド剤がどんどん強いものになり湿疹の範囲も広がって

きます。ここまで症状が進行すると、さすがに患者さんも変だなと思うようです。

洗剤かぶれなど、外からの刺激による手の湿疹のときは、利き手のよく使う指(親指や人差し指)の

先から始まるのが普通です。故に手のひらや指の縁に湿疹ができた場合や足や腹などに湿疹ができた

場合(どう考えても洗剤が触れにくいところに湿疹ができた時)は、歯科金属アレルギーを強く

疑う必要があります。

金属アレルギーになりやしい特徴はあるの??

「自分はアレルギー体質だから」というひとも多いですが、その原因やはっきりした特徴はわかって

いません。ただ言えることは金属アレルギーの方が増えてきています。これは、大気や水道水、食べ物に含まれる化学物質の影響で、現代人の免疫システムが狂ってきていることが理由のひとつです。

また、外食、ファーストフード、インスタント食品など、いつでも手軽に済ませることができるように

なりましたが、保存料などの薬品が添加されていることは明らかで、薬だらけの食べ物はアレルギー発症の

大きな原因と言われています。

口腔内の衛生状態も大切で、歯垢や歯石が多くなると、細菌が出す酸で、金属が溶け出しやすい環境を

作ってしまうので金属アレルギーになりやすくなってしまいます。

定期的に歯科医院で歯石をとったりクリーニングしてもらうことが大切です。

 

 

 

2019年08月09日 14:02|コメント(0)トラックバック
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