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フッ素の効果的な使い方

歯磨きだけでむし歯予防は出来ません。

フッ素を上手に利用することが必要です。

歯磨きのコマーシャルなどで、ブラッシングで歯垢(プラーク)を除去する場面で

プラークコントロールと言う言葉を耳にします。このように、むし歯予防イコール

歯磨きというイメージがあると思いますが、実は、歯磨きで一万個の細菌を一個減らすことができても、2時間後にはもとに戻ってしまいます。

それは、歯のくぼみと溝や表面にある多くの小さい穴に潜む細菌は歯ブラシで取りきれないからです。むし歯予防に効果があるフッ化物を上手に利用すると良いのです。

細菌は歯ブラシの毛先よりも小さい!

歯のくぼみにある溝の直径は約20㎛で、小さい穴だと約5㎛です。この中の約1㎛の細菌がたくさん生息しています。しかし、歯ブラシの毛先1本の直径は200㎛なので歯ブラシだけできれいにすることはできません。極細毛でも20㎛です。

歯磨きだけでむし歯予防をしょうとしても限界があるのです。

3つの点からプラークコントロールしょう!

①一番はじめに取り組むことはプラークの形成を抑えること。

糖質の摂取回数を減らし、抗菌剤などを利用したブラッシングで菌数を減らしておくこと。

②プラークはできるだけ除去すること

家庭で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアがあるので自分で歯磨きするけ

だでなく、歯科医院で行う定期健診が大切

③除去しきれなかったプラークは病原性を低めること

フッ素を利用することと抗菌剤などが配合されている歯磨剤や洗口剤を使用すること

フッ素は異なる濃度のものを複数取り入れることで効果が増します。

ひとつは歯科医院で定期的に行う高濃度のフッ素塗布と自宅で行うフッ素洗口や

フッ素入り歯磨剤を使って低濃度のフッ素を複数回使う方法があります。

高濃度のフッ素は歯を強くし、低濃度のフッ素はむし歯になりかかったところを

再石灰化によって治してくれます。

歯科医院でしかできない高濃度フッ素塗布!

高濃度フッ素は、日常使用する歯磨き剤などに含まれるフッ素の約10倍の9000㏙で

歯科医院でしか使用できません。歯の結晶であるハイドロキシアパタイトを酸に溶けにくくします。定期的に歯科医院で塗布することが大切です。

普段使用するフッ素入り歯磨剤や洗口剤には225~1500㏙程の低濃度フッ素が含まれています。歯の表面についたフッ素は歯の脱灰を抑える作用と再石灰化を促進します。

しかし、多くは唾液で流されてしまうので、フッ素入り歯磨剤は1日2回、フッ素洗口は1日1回

寝る前に行うことをおすすめします。

皆さんも実践してみて下さい。

 

 

 

 

 

 

2020年07月04日 19:11|コメント(0)トラックバック
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