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お口も腸も健康に

最近、“腸内フローラ”“口腔内フローラ”という言葉を耳にすることがあると思います。

“フローラ”とは、細菌や微生物の細菌叢(細菌の集団)のことで、顕微鏡で見るとお花畑のように見えることから名付けられました。 人の体の中でも、口と腸は細菌の数が多く生息しています。体内の細菌の重さは2kgといわれています。 腸の細菌叢のことを「腸内フローラ」、口の細菌叢のことを「口腔内フローラ」と呼んでいます。 体の健康状態はそれぞれの細菌叢の質やバランスによって変わってきます。 これらは、「善玉菌」と「悪玉菌」とどちらでもない中間の菌の「日和見菌」の三種類の菌で構成されていてバランスをとっています。

 ・悪玉菌の割合が高くなると身体へのトラブルが起こりやすくなり ・善玉菌の割合が高いと健康であると言われています。

 ・たんぱく質や脂質中心の食事、便秘、ストレス、運動不足、睡眠不足また食品添加物、環境汚染、抗生物質など医薬品の使用などによって、腸内の悪玉菌が増えると、有害物質の侵入を防ぐ腸粘膜バリア機能の低下 が起こり、免疫力低下、全身的な炎症、感染症にかかりやすくなります ! (肥満、癌、動脈硬化、糖尿病、アレルギー、うつ病、老化の進行などが起こります)

 ・腸内で「善玉菌」であるビフィズス菌や乳酸菌などが増えると 悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にして食中毒や病原菌による感染の予防や、発癌性を持つ腐敗産物の生産を抑制する腸内環境を作ります。 そして、体の免疫機能を高め、血清コレステロールを低下させる効果もあります。

「口」から「腸」は一本の管でつながっています。  「口腔内」が不衛生で雑菌が繁殖していれば、菌を呑み込んでしまい腸にどんどんと 届いてしまいます。 「口腔内フローラ」の状態が悪くなると、虫歯や歯周病、口臭などを起こしやすくなります。 腸内細菌叢のバランスにも影響を与えます。 歯周病の原因菌など口腔内の細菌が歯肉で炎症が起こっていると、血液を通じ、全身の健康に影響を及ぼすようになります。  口腔内の状態が悪いと腸内環境も悪くなりやすくなります。

「口腔内フローラ」も「腸内フローラ」もバランスよく保つことが全身の健康に つながります。それには  “口腔ケア”…毎日の歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう❕また “ドライマウスケア” 唾液を増やすこと!良く嚙んで食べましょう!

 “食生活”も大切になってきます。一度見直してみましょう!

胃酸などで死んでしまうことが無く、口にも腸にも定着するヒトの母乳由来の乳酸菌であるロイテリ菌 のサプリを使用するバクテリアセラピー(人間の体の中にもともと住んでいる細菌のバランスをよくして体を健康な状態にする)などをを行うのも有効です!

皆さんも取り組んでみましょう!

2021年08月23日 13:31|コメント(0)トラックバック

活性酸素と抗酸化物質

<活性酸素>

活性酸素とは人間が酸素を体内に取り入れ、エネルギーを生成する時に発生する物質です。外部から侵入してくる菌や微生物を排除してくれるなど、体の健康を守るために、人間の体内で必要に応じて作られる有益な物質なのですが、過剰に発生すると正常な細胞まで攻撃してしまいます。活性酸素の他の物質を酸化させてしまう性質によってDNAにも害を与えてしまい、シミ、シワやさまざまな疾病、老化現象を引き起こす原因となります。

【活性酸素を発生させる原因】
紫外線、喫煙、アルコール、ストレス、睡眠不足、電磁波、食品添加物、過剰な労働、激しすぎる運動、服薬など

【活性酸素が関与する主な疾患】
動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病、胃潰瘍、肺炎、脳血管性認知症、アルツハイマー型認知症、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障、未熟児網膜症など

以上のように活性酸素が過剰に発生すると、様々な疾患の元凶となってしまいます。日々生活を送る中でなるべく活性酸素を体内で増やさない努力も健康にとって良いことです。
例えば、喫煙者なら禁煙するまたはタバコの本数を減らす・お酒を飲まないまたは減らす・極端な日焼けは避ける・徐々に体を動かしたりあまり体に負担になる運動を避ける・食品添加物をなるべく摂らないなどの努力をするだけでも体内で過剰発生する活性酸素を少なからず減らせます。
しかしながら現代社会で生きる私たちには、忙しかったり、趣味のスポーツ・嗜好品であるタバコやお酒を辞めなくてはならない、毎日大量の野菜を食べなくてはならないなど、なかなか難しい事だったりもすると思います。また、これらの努力をしたからといって有害な活性酸素の害がなくなるとも言い切れないと思います。防ぐためには発生させる原因を少なくすることと共に、抗酸化物質を積極的に摂取することが必要になってきます。

<抗酸化物質>

抗酸化物質とはその名の通り酸化を防いでくれる物質つまり、活性酸素を除去してくれる物質のことです。抗酸化物質とは、植物性食品に含まれる成分です。
具体的には、ビタミン類ではビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、ビタミンEがあります。
また最近では「フィトケミカル」と呼ばれる成分も注目されています。フィトケミカルとは主に野菜や果物の色素や香り、辛味の成分で、これにはポリフェノールやカロテノイドが含まれます。特にポリフェノールは抗酸化物質の中でも特に強い抗酸化力で注目されており、アントシアニンやカテキン、セサミンなどが有名です。カロテノイドには、ビタミンAであるβカロテンや橙色の色素であるリコピン、黄色の色素であるルテイン、赤色の色素であるアスタキサンチンなどがあります。
それらの適量を野菜から摂取するのには大量の野菜を食さなければいけないので大変困難ですが、日常生活で意識的に摂取することをお勧めします。

2021年07月30日 15:57|コメント(0)トラックバック

栄養の不足について

7月も下旬になり、暑さが本格化してきました。夏バテなどになっていないでしょうか?水分補給を忘れず、熱中症にも気を付けていきましょう。

コロナウイルスの流行によって、からだの免疫力が注目されてきていますが、その免疫力に影響を及ぼすのが日々の食生活です。皆さんは三食しっかり食べていますか?栄養不足の原因となる要素はたくさんあります。アルコールの多飲や、高齢者の方が増加してきたこともその一因です。

高齢者の方では、とくにビタミンDの不足が問題視されています。ビタミンDは食べ物や日光を浴びることにより生成されます。食べ物では鮭やうなぎ、干しシイタケなどに多く含まれています。ところが最近はいろいろな種類の食べ物の摂取が少なかったり、過度な紫外線対策などにより、ビタミンD不足になる方が多くなってきています。とあるデータによると、血清ビタミンDが高いほどコロナウイルスによる死亡率、感染者数が少ないという結果があるそうです。また、ビタミンDの血清濃度が高いほど症状が軽症の方が多く、低いほど重症の割合が高いというデータもあるそうです。ビタミンDは不足しがちな栄養素ですが、免疫力を高めるためにはとても重要な栄養素でもあります。

また、最近は加工食品が食卓の中での割合を増やしてきています。加工食品は調理や加工の際に純水や精製した油脂を使用しているため、食材の栄養素の多くが溶け出し、残っている栄養素の量が少なくなっています。そのため、低栄養を招く原因になってきています。また、添加物として使用されている「リン酸塩」がミネラルの吸収を阻害します。必要な栄養素を補えなえなかったり、塩分や糖分の過剰摂取などにも影響をおよぼしてきますが、安く簡単に手に入り、調理の手間がかからないという要素を考えると、加工食品を絶対に食べないということは難しいと思います。そういった場合は、サプリメントなどを活用してみるのも一つの手段です。

最後にお口の中に必要な栄養素をお伝えしたいと思います。ビタミンCは歯肉の炎症を抑え、出血しにくい歯肉にしてくれます。口内炎ができやすいときは、ビタミンB群(ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン)などの栄養素が不足しているかもしれません。また、むし歯や歯周病によって食べたくても噛めないなどの問題がある方もいるかもしれません。咀嚼が難しい方にも、サプリメントを使って栄養を補うということもできます。

2021年07月27日 16:19|コメント(0)トラックバック

歯周病と食事

歯周病はお口の中の慢性疾患で生活習慣病のひとつです。

40歳を過ぎると約8割以上のひとが何らかの症状を持つと言われています。

歯周病は成人が歯を失う最大の要因です。

歯を失うと入れ歯などを使うようになります。

入れ歯の噛む力は自分の歯と比べてとても弱くなります。 

噛む力が弱くなると軟らかくて食べやすい物を好むようになり、食べるものに偏りがでたり食事の量が減少したりします。 

その結果、体重の減少や筋肉量の低下となり、栄養不足になるのです。

歯周病が原因で歯ぐきから出血すると血管の中に歯周病菌が侵入します。

歯周病菌が産生する内毒素サイトカインが血管の壁に炎症を起こして、血管を狭くする作用を促進します。

その結果、動脈硬化が促進してしまい、全身に影響を及ぼします。

では、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。

~お口のケアで気を付けること~

①毎日の歯磨き、フロスや糸ようじ、歯間ブラシを使用する。

②定期的に歯石を除去する。検診やメンテナンスをする。

~食事で気を付けること~

①主食、主菜、副菜のバランスがとれた食事を心がける。

②歯ぐきに良い食物を摂る。

ビタミンE、C、B₂、カロテン、食物繊維(りんご、カリフラワー、ブロッコリー、小松菜など)

ビタミン類は血流を促し、粘膜の修復に役立ちます。

③歯や骨の材料になるカルシュウムやマグネシュウムを摂る。

(乳製品、大豆製品、ナッツ類、さば、鮭など)

④糖分の多い飲み物や菓子類を摂り過ぎない。

~生活習慣の見直し~

①禁煙、たばこの煙が最初に通過するお口のなかは、喫煙の悪影響が最初に出で来る器官です。

ニコチンは体を守る免疫機能を狂わせます。病気に対する抵抗力が落ち、歯周病にかかりやすくなります。また、タールは「ヤニ」というかたちで歯の表面に残ってしまうので、ザラザラして細菌がはりつきやすくなります。

②ストレスをためない。免疫力を低下させる原因になります。

歯とお口の健康は、身体全体の健康につながります。

免疫力な20歳をピークに少しずつ低下していきます。

免疫力が低下すると歯周ポケット内の免疫システムも働きが悪くなり、歯周病を悪化させます。しかし、歯周病に罹患しやすい状況としては、口腔内の清掃不良、喫煙、ストレスなどが免疫力が低下している状況であることが多いようです。いろいろな原因が組み合わさって免疫が低下し、歯周病も悪化します。

免疫力を高めるために質の良い睡眠や適度な運動、腸内細菌を整えて健康な身体をつくることが大切です。

2021年07月06日 16:13|コメント(0)トラックバック

睡眠の質

私たちが健康な生活を送るうえで欠かせないのが、「正しい食事」と

「質の良い睡眠」です。

コロナ禍でストレスも溜まり、「質の良い睡眠」を得ることが難しく

なっている方も多いと思いますが、この「質の良い睡眠」を得るための

ポイントを考えてみたいと思います。

①日光を浴びる

 人間の体内時計は、24.5時間、24.11時間とも言われており、一日の

 24時間とは、ずれています。これを放っておくと、毎日少しずつずれて

 いき、睡眠にも影響が生じてしまうと言われています。体内時計を

 リセットするため、朝、起きたら日光を浴びることが有効です。また、

 夜、室内の照明でも体内時計にずれが生じると言われていますので、

 必要な時以外は照明を控えめにし、早めの消灯を心掛けましょう。

②一日3度の食事をしっかり食べる

 3食しっかりと食事を摂ることで、生活のリズムが整い、自律神経にも

 良い影響を与えます。特に朝食は、日光を浴びて体内時計をリセット

 した後、あまり時間を空けずに食べることで、その後一日の生活及び

 心身のリズムが整いやすくなります。

 夕食は、就寝3時間前までがベストで、無理な場合は軽めに、良質な

 タンパク質を摂るとよいでしょう。

③適度な運動

 日中に運動を行うことで、一日の生活の中にメリハリができ、質の良い

 睡眠を得ることができます。

 就寝間際まで運動をしていたり、体力の限界まで行うオーバートレーニ

 ングは、かえって逆効果で、質の良い睡眠を妨げる原因となりますので、

 自分に合ったトレーニング量を知っておくことが重要となります。

 体を動かす習慣のない方も、軽いストレッチや散歩などでも良いので

 一日の生活の中に取り入れてみましょう。

④休日の過ごし方

 ウィークデーの疲れ取るため、また新たに始まる一週間に備えるために、

 と、休日は寝だめをしたり、何もせずダラダラと過ごしてしまうことが、

 多くなりがちです。たっぷり寝たはずなのに、眠気が続く、疲労感が残っ

 ている・・・休日の生活サイクルが乱れてしまうと、休日の夜はなかなか

 眠りに就くことができず、結果、睡眠不足のまま仕事へ、と言うことに

 なってしまいます。これを繰り返すことで、体内時計のリセットがしずら

 くなり、疲労を溜め込んだまま、と言うことになりかねません。休日は

 もう少し寝たいなぁ~と思っても、いつもと同じ時間に起き、日光を浴び

 るようにしましょう。

 午後、15分程度の昼寝は良いとされています。

⑤就寝前の間食、タバコなどは控える

 せっかく夕食を早めに済ませても、寝る前に間食をしてしまっては意味が

 ありません。寝ている間も消化活動は続き、夜中に目が覚め、翌朝の

 スッキリとした目覚めの妨げになります。またコーヒーやお茶に含まれる

 カフェインや、タバコなどには覚醒作用があり、就寝前の摂取は控える

 ようにしましょう。

この他、パソコンやスマホの使用、室内環境を整えたりなど、良質な睡眠を

得るためのポイントは様々です。自分に合った方法を試してみてください。

睡眠に関する情報を、またの機会にお伝えしていきたいと思います。 

2021年06月08日 13:13|コメント(0)トラックバック

誤嚥性肺炎予防

前回も誤嚥性肺炎予防のために喉を鍛えるトレーニングについて紹介しました。今回も誤嚥性肺炎の予防について紹介していきます! 先ずは口の中の細菌が唾液と一緒に気管や肺に侵入し炎症を起こしにくいようにするためにもお口の中のケアが大事になってきます!
毎日の歯磨きは欠かさず行いましょう!
歯と歯の間に汚れが残らないように歯間ブラシや糸ようじなど歯間部専用清掃用具を使用しましょう!
以前のブログでも紹介しているPOICウオーターでの洗口も有効的です!
自分だけでは落とせない汚れもあります。歯科医院で定期的にお手入れを!
入れ歯が合わない、歯が抜けたままになっているなど歯の状態が不安定だと上手く噛み砕く事、飲み込む事が大変な負担になってしまいます。噛めないと唾液量も少なくなってしまいます。治療を受けて噛めるようにしましょう!
若い時は体力や免疫力が高いので肺炎を起こさずに済むこともありますが、免疫力UPはいつも心がけバランスの良い食事をとりましょう!
誤嚥を防ぐためにのどを鍛えましょう!もう40代から衰え始めています!

*のどを鍛えるトレーニングを紹介していきます* のどの筋力では定番のシャキア.トレーニング法です!
①布団やマットに枕をしないでまっすぐ仰向けになります。
②両肩をつけたまま頭だけをゆっくり上げて自分のつま先を見ます。
③出来るだけ頭を高く上げたらそのポイントで30秒~1分間静止します。
④その後、頭をゆっくり下ろします。 これを5~10回繰り返して終了です。
きつく感じるときは時間や回数を減らして始めましょう。 ただ、このトレーニングは頚椎症など首に疾患がある方や高血圧症の方は出来ません!
*おでこ体操*などを念入りにやりましょう!
それから呼吸トレで深い呼吸も身につけましょう。 浅い呼吸は無意識に食事中にも吸ってしまい誤嚥のリスクを高めることにもなるので深い呼吸の習慣を身に着けるといいですね!
そのために*口すぼめ呼吸*のトレーニングをしていきましょう。
①軽く口をすぼめてゆっくりと口から息を吐きます。肺の中の空気を全部だしきるようなつもりで吐きます。お腹が引っ込むように意識しましょう!
②次に鼻から深い息を吸います。お腹が膨らむように意識しましょう!
③再び口をすぼめて口から息を吐きます。吐く時間が吸う時間の倍位になるように長くゆっくり息を吐き出します。
①~③を繰り返します。
慣れるまでお腹に手を当ててお腹の動きを確認しながらやりましょう。こまめに生活に取り入れるといいですね!
毎日継続して誤嚥を防ぎ、誤嚥性肺炎肺炎を予防していきましょう‼

2021年05月18日 13:18|コメント(0)トラックバック

食物繊維を上手に摂って快腸生活を始めましょう

元気に生活するためには日頃から体の免疫力をいい状態にキープしておくことが大切です。私たちの体を細菌やウイルスなどの異物から守る働きをしてくれている免疫は、食事・睡眠・運動をはじめとした生活習慣やストレスなど、様々な要因に影響を受けることが明らかになっています。
最近は特に「腸内環境」と深い関係があることが注目されています。
生きた善玉菌である「プロバイオティクス」を摂るだけでなく、善玉菌私たちの腸内に住んでいる善玉菌のエサとなる「プロバイオティクス」を摂ることで、腸内環境が改善されます。代表的なものが食物繊維です。

食物繊維には2種類あり、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。


不溶性食物繊維  は水に溶けない食物繊維です。穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、甲殻類(エビやカニ)の殻にも含まれています。
【特性】
保水性が高い
胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進します。
繊維状、蜂の巣状、へちま状
よく噛んで食べるので、食べすぎを防ぎ、顎(あご)の発育を促すことで、歯並びをよくします。
発酵性
大腸内で発酵・分解されると、ビフィズス菌などが増えて腸内環境がよくなり、整腸効果があります。概して、水溶性食物繊維より発酵性は低い。

水溶性食物繊維  は水に溶ける食物繊維です。昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里いも、大麦、オーツ麦などに含まれています。
【特性】
粘性
粘着性により胃腸内をゆっくり移動するので、お腹がすきにくく、食べすぎを防ぎます。糖質の吸収をゆるやかにして、食後血糖値の急激な上昇を抑えます。
吸着性
胆汁酸やコレステロールを吸着し、体外に排泄します。
発酵性
大腸内で発酵・分解されると、ビフィズス菌などが増えて腸内環境がよくなり、整腸効果があります。

〈食物繊維の上手な摂り方〉

・いろいろな食品を食べる
食物繊維は植物性食品に多く含まれています。穀物、イモ類、豆類、野菜、海藻、果物など意識して選びましょう。
食物繊維が豊富でも同じものばかり食べていると、たくさん摂取している気分になり実際は足りていないこともあります。栄養バランスのめんからもいろいろな食品を食べることをお勧めします。
・生よりも加熱
野菜はゆでるとカサが減り、一度にたくさん食べられるようになりますので、自然と摂取量が増やせます。野菜の食物繊維が熱によって壊されますので、生のままだと吸収しにくい栄養素も体に取り込みやすくなります。

≪おすすめは具沢山な味噌汁です。≫
毎日献立を考えて何種類も作るのは本当に大変です。味噌汁やスープにすると簡単に作れますし、続けやすいと思います。
汁物にすると、流出した栄養素も全部摂取できますので無駄がありません。イモ類、野菜、きのこ類などを適当な大きさに切ってあらかじめ冷凍しておくと、その日の気分で好きな具材を鍋に入れて煮込むだけです。
とっても気軽に栄養バランスが整えられて食物繊維が補給できますよ。

2021年04月30日 12:59|コメント(0)トラックバック

POICウォーターでのホームケア

市名坂歯科医院では、現在治療前にPOIC(ポイック)ウォーターでうがいをしていただいています。そのPOICウォーターは院内だけでなく、ご自宅でのホームケアでもお使いいただけます!!

そもそもPOICウォーターとは、純粋な塩と水を電気分解して作った「薬品を使用しない殺菌水」です。POICウォーターはタンパク質汚れを分解する働きがありますが、タンパク質汚れとは具体的にどんなものかご存知ですか?お口の中にはプラーク(歯垢)と呼ばれるタンパク質汚れがあります。白くネバネバしていて、多く溜まったままにしておくと歯石になってしまいます。POICウォーターはこのプラークを分解する働きがあります。また、ほとんどの細菌・ウイルス(むし歯菌・歯周病菌・肝炎ウイルス・ノロウイルス・インフルエンザなど)を殺菌することが可能です。ゆすぐだけで、お口の中の悪い菌を効率よく殺菌することができます。

POICウォーターの使い方は、

1.10㏄程度のPOICウォーターで15秒間しっかりぶくぶくうがい

2.お口に含んだまま歯ブラシで丁寧にブラッシング

3.水道水でよくすすぐか、歯磨き粉で歯磨き

とても簡単に使用できます!歯間ブラシなどの補助用具とも併用して使用することができます。POICウォーターは薬品を使用していないので、誤って飲んでも安全です。子供さんから妊婦さん、ご高齢の方でも安心して使用していただけます。薬品のように副作用は無く、除菌した後は食塩水に戻っていきます。

「歯がザラザラする」「口がネバネバする」「口臭がある気がする」

こういった症状は、口腔内細菌によるものです。虫歯が気になる方や歯周病の方は、ぜひご家庭使っていただきたいです。

また、ポイックウォーターはお口の中だけでなく、ご家庭での生活の中でも利用することができます。例えば、、、

・タバコ臭、室内消臭・・・部屋に浮遊する雑菌などの除菌をしながら環境改善ができると同時に、タバコのにおいやハウス臭なども軽減させます。スプレーボトルでカーテンやソファに直接噴霧します。

・布巾の除菌、消臭・・・キッチンから発生するしつこい臭いや、生ごみから発生する嫌な臭いを軽減すると同時に、まな板や包丁などの調理器具の除菌にも活躍します。第布巾などは浸け置きが効果的です。

その他にも、ペットの除菌や消臭、お掃除などに利用していただけます。

市名坂歯科医院では、治療に入る前にまずPOICウォーターでうがいをしていてだきます。これはお口の中を除菌して、細菌感染の機会を減らすためです。同様にホームケアにおいても、まずPOICウォーターでうがいしていただくことで、プラークも落としやすくなり、除菌もできるので虫歯や歯周病を予防できます。

ぜひお家でもPOICウォーターを活用してみてください。

2021年04月19日 18:19|コメント(0)トラックバック

噛むこと!

治療で来院される患者さんのお口の中を診せていただくとその人の生活背景や習慣が想像できます。

特に高齢者の皆さんのお口の中は、過去の歯磨き習慣や今までの食生活がはっきりと表れています。

皆さんが高齢になる前から歯科治療だけでなく、ちょとした食事や栄養またまたは口腔機能の維持・向上についてアドバイスできるといいなと思います。

まず、食生活の変化についてです。

時代をさかのぼってみると古代人の食事は硬いものが多く、現代の食事と比較すれば一食あたりの咀嚼回数は6倍も多かったと言われています。

弥生時代の食事が4000回ぐらいの咀嚼回数に対して、現代人の食事は620回ぐらいだそうです。

古代人の食事はひえや粟など雑穀や木の実、干物など硬くて嚙み応えのある食材が多かったので、良く嚙まないと飲み込めないものばかりでした。そのため自然と咀嚼回数が多くなったと考えられています。

現代人の食事は変化し、特に調理方法の改良が進み、軟らかいものを食べる機会が増えました。そのため、咀嚼回数が激減したのです。

この現象は社会の変化とともに進んで、人類は進化の過程で咀嚼をあまり必要としなくなってきました。よく‘‘ひとくちで30回噛むこと”なんてよく聞いたことがあると思いますが、意外と難しいもので意識しないとなかなかできません。

最近では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに行くと時間がなくても手軽に空腹を満たせる食品を売っています。エネルギーも栄養も液体やゼリーで飲み込むことで食事にかける時間を短縮して手軽に摂取できてしまいます。これが咀嚼を必要としない嚥下食なのです。

嚥下食は、医療や介護の現場で、うまく噛めない人への代用食として使われています。噛むことができる人に噛まずに飲み込む習慣がついてしまうと知らないうちに咀嚼機能が退化し、口腔機能が衰えてきます。

また、古代人は“えら”が張ってがっちりした顔貌ですが、現代人は顎が十分に発達せず、骨格は“きゃしゃ”で細長い顔貌となり歯並びにも異常がみられます。

食べるという行動では、口腔の咀嚼運動や咽頭の嚥下運動はとても重要な役割をもっています。

良く噛んで飲み込むことは顎の発育や唾液の分泌のために大切でむし歯や歯周病・口臭の予防にもなります。また、脳への血流が増加して脳が元気になり認知症の予防にもなります。胃腸の働きも促進するので全身の神経を刺激して活力がみなぎり、体力、運動能力が向上します。

健康維持のためにも噛む回数を増やす習慣をつけましょう。

2021年04月05日 09:29|コメント(0)トラックバック

かかりつけ歯科があるという事

皆さん、こんにちは。

今日は、かかりつけ歯科医院についてお話ししようと思います。

皆さんは、かかりつけ歯科医院お持ちでしょうか?自分のお口の中の健康を守るために、いつでも気軽に相談することのできる歯科医院はとても大切です。そのためには、定期的な検診を受け、自分のお口の状態を熟知し、時には、的確なアドバイスもしてくれるかかりつけ歯科医院作っておきましょう(^_-)-☆                  

かかりつけ歯科医院では、セルフケアの指導や生活習慣病に対するアドバイスなど、日常的な受診を通じて、患者様のQOL(生活の質)をより良いものにするお手伝いをしてくれます。つまり、従来の歯科治療に加え、豊かな人生を送るための情報提供行ってくれるのです。

お口が健康であるということは、美味しく食事をすることや楽しく会話をすることができ、豊かな人生を送ることにつながります。「自分は健康である」と感じられる方は、お出かけも増え、とても活動的になり、生活の質の向上にもつながります。            「かかりつけ歯科医院」を持っている人は、持っていない人よりも健康寿命が長い、と言う調査結果もあります。

虫歯や歯周病は、自然に治癒することはありません。お口の中のトラブルは、早期発見・早期治療をすることで、最小限の治療に抑えられ、治療回数も減らすことができます。また、ウィルスへの感染予防対策として、口腔ケアも挙げられています。お口の中を清潔に保つことで、口からのウィルス感染リスクを減らすことができます。誤嚥性肺炎を起こすリスクも減ります。   ※誤嚥性肺炎・・・食べ物や唾液が誤って軌道に入ってしまい、お口の中の細菌も一緒に肺にまで至ってしまうことにより起きる肺炎

コロナ禍が始まって以来、不要不急の外出での感染を恐れ、歯科受診を控える方も多くなったようです。しかし、定期検診やメインテナンスを控えてしまったことで、虫歯が増え、歯周病のリスクも高まっている、と言う変化も起きています。そうすると、早期発見・早期治療の機会を逃してしまうことにもつながりかねません。急な痛みで、初めての歯科医院を訪れることに不安を覚える方もいるでしょう。そんな時、自分のことをよく知ってくれている、自分もよく知っている慣れ親しんだ「いつも行っている歯医者さん=かかりつけ歯科医院」はとても安心な存在ではないでしょうか?

2021年03月18日 12:48|コメント(0)トラックバック
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