糖尿病の一歩手前・・・
食後の高血糖について
健診ではわからない食後の血糖値、わたしたちのからだは、空腹のときに血糖値が下がり
食事をすると血糖値が上がります。
健康診断で血糖値を測りますが、食事を摂らずに検査を受けるため、空腹時の血糖値を測定しています。
それは、血糖値が落ち着いている状態なのです。
もし健診で「血糖値が高い」と指摘されれば、それはもうかなり赤信号の状態です。
糖尿病になる寸前まで来てしまっています。
そこで、注目されているのが、食後血糖値です。
糖尿病の判定は、血液検査によってHbA1cと血糖値を測定して行います。
血糖値が上がりやすい食後に測ることにより、糖尿病になる危険性をより未然に防ぐことができます。
健診で「血糖値に異常がある」と診断されるひとは全体の1割です。
しかし、「異常がない」といわれる人の4割が、食後高糖値だということがわかっています。
「健診で問題なかったから大丈夫」と他人ごとで済ませてはいけません。
放っておくと空腹時の血糖値が上昇し、やがて糖尿病になります。
食後の高血糖を放っておくと、やがて空腹時も血糖値が上がり、常に血糖値が高い状態になります。
そうなるともう、糖尿病になるのは時間の問題です。
糖尿病になると、自覚症状がないまま進行します。
主に糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、糖尿病腎症の合併症を引き起こします。
最悪の場合な心筋梗塞や脳卒中など死に直結する深刻な状態を引き起こします。
糖尿病になってからでは完治させるのはとても難しいことです。
空腹時の血糖値が高くなってからでは遅いので、食後高血糖の段階で予防することが大切です。
食後の高血糖を筋肉が抑えてくれます。
高血糖は、血液中に糖があふれている状態です。
その余分な糖を取り込んでくれるのが、筋肉です。
筋トレにより筋肉量が増えることにより、血液中にあふれた糖をどんどん取り込むので、
血糖値が正常に近づきます。
筋肉を増やすためには、タンパク質をしっかりとることも大事です。
「糖尿病っ太っている人の病気ですよね。」
なんて思っていたら大間違いです。実は体型にかかわらず、あまり運動していない人は
高血糖になりやすいのです。
なぜなら、運動をしていないと、筋肉の量が減り、さらに筋肉の中に脂肪がたまって質まで
落ちてしまうからです。
特に、痩せていて筋肉が少ない女性ほど危険だということも分かっています。
高血糖を予防するには、筋肉の量と質、両の改善が必要です。