医院ブログ|仙台市 泉区の市名坂歯科医院

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むし歯予防について

こんにちは1 (8).gif

気温差が激しく、体調を崩してしまう人も

多いのではないですか1 (44).gif

お口の中も体調不良や疲れが溜まってくると

変化してきます1 (70).gif

最近、自分の歯や歯茎を鏡で

じっくり見たことはありますか1 (44).gif

若いころに比べて、歯が長くなってきたな…

食べ物が挟まりやすくなってきたかも…

少し歯茎が腫れてるかな…

そんな変化に気づいてる方も

そうでない方も

30歳以降に要注意なのが

歯の根元のむし歯です。

歳をとるにつれて歯茎が痩せて

これまで隠れていた歯根が露出してきます1 (82).gif

通常の歯面に比べて溶けやすいので

むし歯になりやすいのです1 (45).gif1 (45).gif

歯磨きをするだけではなく

日頃からむし歯になるリスクを

下げておくことが大事なんです1 (67).gif

そんな忙しい方にもおススメのむし歯予防が1 (32).gif1 (33).gif

食べるだけの簡単予防法

“キシリトール”です1 (59).gif1 (59).gif1 (59).gif

キシリトールにはむし歯の原因菌

(ミュータンス菌)を

弱らせる働きが1 (48).gif

なので続けていくうちにお口の中が

むし歯になりにくい環境に1 (91).gif

パクッと食べるだけだから

簡単に続けられますよね1 (74).gif1 (75).gif

キシリトールは子供から大人まで

安心して食べていただけますicon_biggrin.gif

たとえばお子さんがいるママさん1 (4).gif

お子さんにはむし歯で痛い思いをさせたくない1 (47).gif

健康な歯でいてほしい1 (62).gif

むし歯予防には、

歯磨き、規則正しい食生活、フッ素、

歯科医院でのメンテナンスの

4つを組み合わせることが大事1 (80).gif

でも忙しい毎日の中

全てを完璧にこなすことはできません。

毎日の仕上げ磨きだって

不安になることもあるはずです1 (4).gif

そんなときも助けになってくれる

予防の1つがキシリトールです1 (63).gif

キシリトールを習慣にすると

べったりプラークが作成られサラサラに1 (74).gif

毎日の歯磨きも多少楽になるはず1 (91).gif

他にも、妊婦さん1 (92).gif

これから生まれてくる

可愛い赤ちゃんのために1 (79).gif

妊娠中から始められる

むし歯予防にもぜひ

キシリトールを摂ってもらいたいのです1 (80).gif

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌がゼロ1 (99).gif

むし歯の原因菌となるミュータンス菌は、

お母さんからお子さんへと

唾液を通してうつってしまうのです1 (69).gif

ある研究結果では

妊娠6ヵ月からキシリトールを

13ヵ月食べ続けたお母さんから

生まれたお子さんは

食べなかったお母さんから

生まれたお子さんにくらべて、

生後1歳時点でミュータンス菌が

見つかる確率が4分の1以下だそうです。

他にも妊娠期間中にキシリトールを

食べたお母さんから生まれたお子さんは

むし歯菌感染の時期を8.8ヵ月

遅らせることができるなど…

個人差はあると思いますが。

でも、妊娠中から

お母さんのお口の中にいる

ミュータンス菌を減らしておくことが大事1 (45).gif

それが、生まれてくる赤ちゃんの

むし歯予防につながります1 (91).gif1 (92).gif

ただ、もちろんガムだけでは

歯は守れません1 (45).gif1 (45).gif

歯科医院での定期メンテナンスも大切です1 (99).gif

何事も早期発見が1番です1 (92).gif

一生美味しく食事をしていただくための

お手伝いができればと思います1 (79).gif

 

 

 

 

2018年07月11日 11:45|コメント(0)トラックバック

オーラルフレイル

日本人の平均寿命は延び、女性が87.14歳、男性が80.98歳となり

過去最高を更新しました。(2016年現在)

長寿だけでなく、元気に長生きすることの重要性が注目され、「健康寿命」という言葉がよく使われるようになりました。健康寿命を延ばすためには、「病気の早期発見・早期治療」だけでなく「“危険な老化のサイン”の早期発見・早期対処(元気で長生きするために)」が重要です。

さらに最近では、“危険な老化のサイン”よりさらに軽度なサイン、つまり“ささいな身体のトラブル”を見逃さないことも重要になってきました。

それが「フレイル」という考え方です。

このフレイルという言葉は従来の虚弱という意味ですが、前向きな気持ちで様々な予防を実践することにより色々な機能を戻すことができることを意味したことばです。

高齢者のお口に目を向けてみますと、現代の高齢者は自分の歯を多く残されており、80歳で20本の歯を残すことを目標とした「8020運動」達成者は、5割を越えています。(2017年調査)

こういったお口の状況になった現在、高齢者の快適な食を支えるためには、歯の本数だけではなく、それに加えて

“お口の働き(口腔機能)のささいな衰え”を軽視しないことの重要性が注目され、「オーラルフレイル」という概念が提案されました。

オーラルフレイルとは、直訳すると「口の機能の虚弱」ですが、これはお口のまわりの“ささいな衰え”を放置することが、お口だけでなく身体状態までドミノ倒しのように“負の連鎖”につながる危険性をしめしています。

具体的には、お口の機能低下みられ、滑舌が悪くなり、噛みにくいと感じる食べ物が増え、それを放置したり、無視したりしてしまうと、次の段階として、食欲低下やバランスの良い食事を摂ることが難しくなり、噛む力や舌の動き、食べる量が低下し、さらに低栄養、サルコペニア(筋肉減少症)を引き起こすことになります。

オーラルフレイルの段階、フレイルの前段階で早く発見できて適切な処置やトレーニングができれば、健康な状態にもどることができます。

健康の秘訣は、栄養と運動と睡眠といわれていますが、高齢者にとっては、健康なお口でなんでもたべられることが、一番大事なことかも知れません。

健康寿命をのばすためにも、かかりつけ歯科医院での歯科検診をおすすめします。

口腔機能向上のためのリハビリについても遠慮なくご相談ください。お待ちしております。

 

 

2018年07月06日 15:26|コメント(0)トラックバック

電動歯ブラシ

皆さん、こんにちは1 (125).gif

ついこの前まで、肌寒い日もあったのに、急に暑さも厳しくなってきましたね1 (82).gif

体調など崩されていませんか?

さて、今日は電動歯ブラシについて、少しお話ししたいと思います。

皆さんは、電動歯ブラシを使ったことはありますか?

当医院に来院される患者様の中でも、自宅で電動歯ブラシをお使いの方が

増えてきました。

一口に電動歯ブラシと言っても、いくつか種類があり、それぞれ使用方法や効果などが

違ってきます。

①高速運動電動歯ブラシ

高速運動電動歯ブラシは、ブラシ部分が内蔵された小型モーターにより

2000~7500回/分、回転あるいは往復運動をし、毛先が当たることで

プラークを効率よく落としていきます。多くのタイプは、手磨きのようにブラシを

左右に動かしたりしなくて良いので、高齢者や介護を必要としている人に

適しています。

②音波歯ブラシ

音波歯ブラシは、周波数20~2000Hzの音波振動を3万~5万回/分、発生させて、

プラークを落としていきます。毛先が当たることでプラークを落とすとともに

音波振動による細かい泡や、高速の水流により、毛先の触れていない部分のプラーク

も落とします。こちらもブラシが動くので、自分で動かす必要はありません。

③超音波歯ブラシ

超音波歯ブラシは、歯ブラシの先端に電圧をかけて、100万~150万回/分の超音波

を発生させて、プラークを浮き上がらせるとともに、細菌の結合力を低下させると

言われています。超音波は人の耳には聞こえないほどの速い振動のため、手磨きようの

歯ブラシと同様に口の中で動かして磨く必要があります。

 

次に電動歯ブラシを選ぶ際のポイントです1 (99).gif

●ブラシは大きすぎない

●替えブラシが高すぎない

ブラシの毛先が傷んできたら、交換する必要があります。電動歯ブラシはブラシを

取り替える頻度が少なくなる傾向にありますが、目安としては3ヶ月です。替えブラシ

が高価だと、ますます交換時期が遠のきやすいので、本体を購入する時に替えブラシの

値段もチェックしておきましょう。

●重すぎない、持ちやすい

などです。ぜひ、参考にしてみてください1 (92).gif

 

最後に歯磨剤についてです。

特に何もつけずに磨いても良いのですが、使う場合は

●研磨剤が含まれていないもの

●低発泡のもの

●フッ素配合のもの

がおススメです1 (92).gif

電動歯ブラシは、手磨きとは比べ物にならないほどの振動数です。そこに研磨剤の入った

歯磨剤を使用すると、毎日のことですから、少しずつですが歯が削られてしまいます。

また、発泡剤が含まれていると、振動により泡が立ちすぎて、毛先が当たっているかの

確認がしにくくなります。

フッ素については、むし歯予防には欠かせないものです。できるだけ、フッ素配合の

ものを選びましょう。

時間短縮など、利点も多いです。機会があれば、ぜひ使ってみてください1 (91).gif

 

2018年06月29日 13:39|コメント(0)トラックバック

歯周病って知ってますか?

歯周病とは、歯の周りの組織がお口の中の細菌によって破壊されていく病気です。

歯を失う大きな原因にもなっています。

厚生労働省が行った調査では

成人(30~64歳)の約8割の人が歯周病に罹っているという調査結果が出ています

また同じ調査では、成人だけでなく若い人たちも多く罹患していることもわかりました。

さらに小中学校の学校歯科検診において

歯周病と判定される児童や生徒も増えているという報告もあります

このようなことから、歯周病は

日本人の「国民病」とまで言われているのです

 

一般的に歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられます

健康的な歯ぐきは、淡いピンク色で引き締まっていますが

適切なブラッシングができていないと

歯ぐきに炎症が起こり、赤みや腫れ、出血などが

見られるようになります。

これが「歯肉炎」の症状です。

歯肉炎の症状が改善されないまま、深いところまで炎症が達すると

歯と歯ぐきの境目の溝が深くなり

歯周ポケットが作られます

正常な状態で2~3mmだった溝が4~5mmと深くなっていくと

歯を支える骨の吸収が明らかになります

ここまで進行したものを「歯周炎」といいます

歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がないのが特徴です

歯が動いてきたりしてから気づく人も多く

歯を失ってしまう場合も少なくありません

 

歯周病は、細菌性プラークによる細菌感染症です。

お口の中には300~400種類の細菌がいると言われていて

そのうち20種類の細菌が歯周病の発病や進行に

特に関係していると言われています

また、歯周病は直接的因子のプラークの他に

先天的なある種の遺伝疾患や糖尿病などの全身疾患、

さらにストレスや食生活、喫煙などの環境因子が

関与する多因子疾患でもあります

プラークが歯面に付着する量は

歯石がついているかどうか、被せ物や詰め物、むし歯、

矯正器具があるかないか、などによって左右されるため

歯周病は全員が同じように進行するとは限りません。

個人差があり、先ほど書いた

先天的因子(遺伝性疾患、代謝疾患、血液疾患)や

後天的疾患(喫煙、糖尿病、栄養障害)などが影響しているのです

 

歯周病の治療は、患者さんのお口の中を診査・診断した上で

その患者さんに適した治療計画に沿って行います。

歯周病の予防、治療の基本は

プラークコントロール(歯垢を無くすこと)ですが

セルフケア(患者さん自身が行うケア)と

プロフェッショナルケアに分かれ

特に重要なのがセルフケアです。

歯ブラシはもちろんですが

歯間ブラシや、デンタルフロス、糸ようじの

適切な使用方法を覚えることが大切です

プロフェッショナルケアは

セルフケアでは取りきれなかったプラークや歯石を

専門的な機械を使って取り除き、

予防や治療後の維持管理に欠かせないものです

セルフケアとプロフェッショナルケアは

どちらが欠けてもいけない

プラークコントロールの両輪といえます

 

お家での歯磨きや歯間ブラシ、糸ようじ

歯科医院でのクリーニングをして

私達と一緒に

歯周病の進行を防止したり

予防しましょう1 (60).gif

2018年06月22日 14:28|コメント(0)トラックバック

元気のヒント

西原口腔科診療所所長

日本免疫病治療研究会会長 医学博士

西原克成先生の 「子どもを病気から守る方法」コラムを読みました。


コラムによると

[赤ちゃんの健康は、お母さんから]

アレルギーなどの免疫系の病気を長年研究してきた中で、幼い頃に育った環境が

生涯の健康を左右すると感じています。

そして元気な子どもに育てるには、お母さん自信の健康も重要です。

胎児の成長には多くの酸素が必要となるため、妊娠中は体を温かくして

血液の循環をよくしておくことが大切です。

冷たいものを食べすぎたり薄着でいたりすると、

生まれてくる赤ちゃんの健康が損なわれてしまいす。

 

[赤ちゃんは腸が未完成]

アメリカやヨーロッパでは、子どもが2歳を超えても

母乳を与える育児法が主流となっています。

赤ちゃんは単に体が小さいだけでなく、腸が未完成なため一定期間は母乳で

育つようにできていることが明らかになりました。

これは、歯が生えて胃や腸が成長してくれる時期に合わせて離乳食を始めるのが

よいということだとおもいます。

 

[食べることを急がない]

かつて日本も母乳中心の子育てをしていましたが、

今では生後5~6ヵ月頃から離乳食を開始し、1歳になる頃には卒乳をする傾向があるようです。

赤ちゃんの胃腸が未熟なうちからタンパク質を含む離乳食を与えると、

母乳を与えられているときのビフィズス菌中心の腸内細菌が悪玉菌に変わり、

大人では吸収されない菌が白血球に取り込まれて体中にばらまかれるため、

アトピー性皮膚炎や喘息などアレルギーの原因となるのです。

子どものアレルギーが増えている背景には、離乳食が早いことが関係していると考えています。

 

[離乳食の注意点]

このように離乳食はできるだけおそく、早くても1歳を過ぎてからにするのがよいと

私は考えています。

開始時は、乳児用ミルクを活用したり、やわらかく煮た野菜など

ただ離乳食というと大人が食べるものを細かく刻んで赤ちゃんに与える人もいますが、

それはいけません。

また酵素の多いサトイモや山芋は離乳食には適しません。

生ものやアイスは発達障害やてんかん発症させることがあるので与えてはいけません。

 

[子育ては成長に合わせて]

近年アレルギーや低体温の子どもたちが増えていますが、

工夫次第でよくなっていくと考えられます。

赤ちゃんの体の成長に合わせた方法で栄養を摂取することで、

病気にかかりにくい元気な子に育つと考えています。


 

子どもの健康を願わない親はいないとおもいます。

元気なからだ、そして、1 (90).gif生えてきた歯1 (90).gifも、むし歯をつくらないようにしたいものです。

親次第なのかもしれませんね1 (91).gif

 

 

 

 

 

 

2018年06月16日 13:48|コメント(0)トラックバック

義歯(入れ歯)の豆知識 パート2

皆さん、こんにちは。

以前義歯の大切さについて少しお話したのですが、覚えていらっしゃるでしょうか1 (66).gif

今回は義歯の上手なトレーニング方法についてと、義歯のトラブルお話していきますね1 (74).gif

トレーニング・・・と言っても何も特別なことをするわけではありません。日常生活で私達が自然と行っていることでも義歯を入れることにより違和感や不便さを感じることがあります。それを練習していくだけです。

「えー、そんなことも練習しなきゃいけないの?!」と思われるかもしれませんが、とても大事なことなのです。

1.食事練習

最初はやわらかい物や、小さく切った物を奥歯でゆっくりかんでください。義歯の前歯でかむと、義歯が動いたり、前歯部の粘膜や顎の骨に負担がかかり過ぎることがありますので注意しましょう。奥歯で左、右と両側均等にかむようにしてください。痛みがあれば、主治医に言って治してもらいましょう。

だんだん硬いもの、大きなものにうつして行く段階で、主治医とよく相談して、調整を繰り返して、かなり慣れるには1ヶ月、ほとんどのものが食べられるようになるには3ヶ月程の期間を要するでしょう。食べやすいもの(スープやおかゆ、豆腐など)から徐々に慣れていきましょう。無理な使い方を避けて、一つ一つ段階を経て練習をしていくことが大切です。

2.発声練習

義歯をして、ごく初めのうちは、話しにくく、また自分の声でないような感じがしますが、これは、まもなく慣れていきます。まず、発声しにくい「サシスセソ」「タチツテト」などの発声練習をしましょう。

また、大きな声を出して、新聞や本などを読むことも早く慣れるための練習の方法です。はっきり言えるようになるまで繰り返し続けてください。さらに、練習中鏡の前で、表情の観察をしてみるのもいいでしょう。いつのまにか歯が抜けたままのときよりも、良い発音ができるようになります。

以上がトレーニング方法についてです。日常生活をする上で、少し気をつけるとできることばかりなので、義歯に慣れていない方はぜひやってみてください。

 

義歯に慣れてきて問題なく使えているかたでも、突如様々なトラブルがおこることもあります。では、義歯のトラブルを防ぐためには何が大切なのでしょう?

1.大切に取り扱う

当たり前のことかもしれませんが大切にすることがいちばんです。

●不必要に義歯を唇、舌等でいじらないようにしましょう。

●ヤスリで削ったり、ペンチで曲げるなど、自分で調整しないようにしましょう。

●外したときは水の中に入れましょう。乾燥すると歪んでしまい、合わなくなる事があります。

●硬いものの上に落としたり、熱湯をかけたり、火に近づけないようにしましょう。割れたり、変形します。

●洗うときは、落としてもよいように低い位置でしましょう。水をはった洗面器やタオルを敷いた上で洗うのもいいでしょう。

2.こんなときは歯科医院へ

義歯は人によって形の違うものですので、落ち着くまでに何回かの微妙な調整が必要な場合があります。市販の入れ歯安定剤の助けをかりたりして無理に使わないでください。次のようなときは歯科医師に相談しましょう。

●義歯があたって歯ぐきが傷ついているとき

●舌や頬の内側をよくかむとき

●極端に発音がしにくいとき

●食物が非常にかみにくいとき

●食事中や会話、またひげそりなどの途中で義歯が落ちるとき

●糖尿病や大きな病気をした後、義歯が合わなくなったとき

受診のときは、少なくとも1日前から義歯を使って、歯科医師がお口の中の状況を診られるようにしておきましょう。

3.定期検査は必ず受けましょう

義歯というものは、ある日数をかけて作るので、また、各個人1人1人の状態の変化もあるので、はじめて入れたときには、そのままでなく数回調整をしなければなりません。入れた初日からピッタリお口に合って、痛みもなくて・・・ということは少ないと思ってください。買ったばかりの靴で靴擦れをおこすようなイメージをしていただくとわかり易いかもしれません。何回か調整を繰り返していくなかで、お口の粘膜も義歯に慣れてくるのです。

また私達の顎の形は、常に少しずつ変化しているので、義歯もそれに合わせて調整しなければなりません。ゆるんでガタついた義歯をはめていると、不便な上、見た目も悪いだけでなく、顎の骨を保護する上にもよくありません。このようなことから、1年に1度か2度は必ず主治医の下で定期検診を受けてくださいね。

 

義歯のお手入れ方法に関しては、またの機会にicon_biggrin.gif

お楽しみに~1 (92).gif

2018年06月04日 16:43|コメント(0)トラックバック

リスク部位とは

少しずつジメジメとする日も多くなってきました1 (82).gif

もうすぐ東北も梅雨入りですね1 (89).gif

そんな6月は歯の衛生週間です1 (118).gif

普段から関心を持ってる方も

そうじゃない方もいると思いますが

まずは予防1 (45).gif

歯を守るためには自分のリスク部位がどこなのかを

知っておくのも予防の1つだと思います1 (125).gif

漫画やアニメでよく、主人公が右手に持った

歯ブラシを前歯に当ててゴシゴシ

大きく左右に動かす、、、

1度はそんなシーンを見たことがあると思います。

ただ、そんなブラッシングを30分続けたとしても

お口の健康を守ることはできません1 (70).gif

「毎日3回、歯ブラシしてるよ!!」

「ちゃんとメンテナンスに通ってる」

前向きに取り組まれてる方も

口腔内を覗いてみるとプラークがベッタリicon_eek.gif

自分のリスク部位を知らず十分なケアができていないのです。

たとえ3ヶ月に1度のメンテナンスに通っていても

歯を守ることは困難です。

メンテナンスを通じて歯を守るためには

患者さんが自分のリスク部位を理解し、

適切なセルフケアをしていただくことで

常にその部位を清潔に保てるのです1 (125).gif

リスク部位は人それぞれですが

たとえばむし歯のリスク部位

前歯よりも奥歯に多く発生していますが

プラークの付着量が多い部位とう蝕の好発部位が

必ずしも一致しているというわけではないのです。

前歯の裏側などはプラークの付着量が

もっとも多い部位の1つですが

う蝕の発生が少ない部位です。

これは、プラークのみによって左右せれるのではなく

自浄作用、緩衝作用、再石灰化といった抗う蝕効果を備える

唾液の影響を強く受けるからです。

唾液の流れから外れた部位では

一般的に食物残差が停留しやすく

持続的なプラークpHの低下が起こり

再石灰化も起こりにくいため

う蝕発症のリスクが高まります1 (82).gif

なので、唾液の流れがとても大切なのです1 (125).gif

例えば、一番奥歯は唾液の流れからも外れていて

歯ブラシも届きにくい場所です。

歯科医院での清掃も大切ですが

セルフケアとして、まず、

口を半開きにし歯ブラシを

ほっぺた側から入れてあげると毛先が届きやすいですので

試してみてください1 (23).gif

また、歯と歯の隣接面なども

歯ブラシが届きにくいので

歯ブラシのほかにもフロスや歯間ブラシの

併用もお勧めです。

リスクは人それぞれ違います。

そのため、セルフケアが不十分にもかかわらず

まったく問題が起こらない人もいれば

一般的なリスク部位ではないところに

発症する方もいらっしゃいます。

一番はできるだけ自分の歯で

美味しく咬めることです1 (91).gif

自分のリスク部位がどこなのか

理解するだけでも将来残せる歯が

増えると思います1 (33).gif

 

 

 

 

2018年05月29日 13:44|コメント(0)トラックバック

口腔機能の虚弱

高齢者の方で、お口の動きが悪くなり、うまく噛めない食べ物が増えると、十分な

栄養が摂れなくなります。

また、滑舌が悪くなり、話しにくくなるので会話や人との交流が少なくなりやすく

その結果、からだを動かすことが減り、家に閉じこもりがちにはります。特に

高齢のかたは、その危険性が高くなります。

このように口腔機能が虚弱になることを「オーラルフレイル」といいます。

オーラルフレイルが発端となって心身の虚弱な状態を招くことがあります。

歯が健康で口腔機能が維持できている人ほど、生活機能も高いという関係もはっきりしています。

・歯の本数が多いほど寿命が長い

・残っている歯が多いか、入れ歯を使って口腔機能を維持できている人ほど、認知症のリスクが低くなる

・失った歯が多いほど転倒しやすい

・口腔ケアをすることが肺炎予防につながり体調を維持できる。

オーラルフレイルにならないようにするには、どうしたら良いでしょうか。

それには口腔機能を保つことが一番大切です。そして口腔機能の軽度な衰えに早く気づくことがとても

たいせつです。

また、衰えてきたと思ったら、早期に改善策をとることがオーラルフレイルの予防につながります。

では、具体的に何が必要かというと若い時期から定期的な歯科検診と治療をうけて、失った歯は

補うことが大切です。

また、毎日自分で行えることは次のようなことがあります。

①噛むこと、飲み込むことの良い状態を保つ

噛む力があることや噛める状態を保っているか、むせずに飲み込む力

があるかが重要です。筋肉の力が衰えてしまうと、噛むことや飲み込むことが難しくなり

十分な栄養が摂れなくなることにもつながります。

噛むことや飲み込む力を保つには、口の周りや首などをよく動かすことが良いでしょう。

「パタカラ体操」や「お口の体操」などが効果的です。

継続して行うことにより、噛むことや飲み込むちからを保つこと以外にも、唾液の分泌を

よくする、発音がはっきりする、表情が豊かになるなどの効果も期待できます。

②口腔乾燥の予防

唾液は食べ物をまとめ、送り込むためや、口腔の粘膜を保護するために必要です。

その他にも消化・殺菌・緩衝作用など多くの働きをしています。加齢や服用している薬の影響などで

唾液の量が減ったり、出にくくなると、口の中の汚れが停滞しやすくなります。また、口腔の乾燥が

強いと舌が動きにくくなり「食べ物を送り込みにくい」「飲み込みにくい」『話しにくい」などの

問題が起きることがあります。唾液が少ないと感じたら唾液腺マッサージも有効です。

また、水分摂取量が少ないと口腔内も乾燥し脱水症状になることもあります。

毎日できることを続け、定期的な歯科検診などでオーラルフレイルを予防しましょう。

 

 

 

 

 

 

2018年05月25日 19:16|コメント(0)トラックバック

デンタルフロス

皆さん、歯ブラシ以外のケア用品、お使いでしょうか?

「毎日、きちんと歯磨きしているのに、なぜかむし歯ができてしまう・・・」

そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?

実は、歯ブラシだけでの歯磨きでは、プラーク(歯垢)除去率は60%程度にとどまります。

特に、歯と歯の間のプラークが充分に落とせていません。

そこで私達は、歯ブラシにプラスするケア用品として、歯間ブラシやデンタルフロスをおススメ

しています。歯ブラシと併用して、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、80%以上のプラーク

が除去できると言われていますicon_eek.gif

デンタルフロスに限って言うと、予防歯科への取り組みが進んでいるアメリカでは60%、スウェーデン

では50%以上の人がデンタルフロスを使用しています1 (92).gif

ところが日本ではと言うと・・・icon_rolleyes.gifたった19%と、デンタルフロスの使用率はまだまだ低いです1 (89).gif

皆さんも、歯ブラシでは届かない歯と歯の間に付いた汚れをきれいに取り除くことのできる、歯間ブラシや

デンタルフロスを毎日の習慣としてみるのはいかがでしょうか?

ここでは、慣れるまでは少し扱いにくい「ロールタイプ」のデンタルフロスについて、お話してみたいと

思います1 (99).gif

この「ロールタイプ」のデンタルフロスは、必要量を切って指に巻きつけて使います。ワックスタイプと

ノンワックスタイプがあり、ワックスタイプは、繊維がワックスでコーティングされているので、歯間に

挿入しやすく、切れたりバラバラになりにくいので初心者におすすめです1 (91).gif

一方、ノンワックスタイプは、ワックスで固められてないので、繊維が広がりやすくプラークを落とす

効果が高いのが特徴です。

次に使い方です1 (99).gif

①一回分の長さのデンタルフロスを切ります。約40㎝、指先からひじまでの長さが目安です。

左右の中指に2~3回巻きつけ、人差し指と親指で間が1~2㎝程になるようにつまんで操作します。

②歯と歯の間にデンタルフロスをあて、小さく横に動かしながら間に挿入します。

鏡を見ながらゆっくり行いましょう。

③歯の根元まで入ったら、片側の歯に巻きつけるような感じでピッタリと沿わせ、フロスを上下に

動かしてプラークを落とします。もう一方の歯も同じように清掃します。

④取り出す時も、ゆっくりと横に動かしながら取り出します。

グィッと力を入れて押し込むと、歯ぐきを傷付けてしまうので、注意が必要です。

鏡を見て、場所を確認しながら、ゆっくり動かすのがポイントです1 (99).gif

使ってみたいけど不安だなぁ~、と言う方や、いまいち上手く使えないなど、

指導いたしますので、お気軽にご相談くださいicon_biggrin.gif

 

 

 

 

2018年05月16日 19:01|コメント(0)トラックバック

タバコと歯周病

皆さん、「歯周病」という言葉を聞いたことがありますか?

歯周病とは、歯と歯ぐきの境目に付いたプラークの中の細菌によって

歯ぐきが炎症を起こし、歯を支える骨が破壊されていく病気です

少し前までは「歯槽膿漏」とも言われていました

この歯周病の危険因子としてプラーク以外にも

タバコが関係してきていることが

わかってきました

タバコの煙には数千の化学物質が含まれていて

そのうち、ニコチンや発がん性物質などの有害物質は

200や300にもなると言われています

一般にタバコを吸う人は、吸わない人に比べ、

3倍も歯周病にかかりやすく

2倍も多く歯を失っているといいます

喫煙本数に比例して重症化することも分かっています

その原因として

・歯ぐきに酸素や栄養を供給するのに大切な血管が

タバコに含まれるニコチンにより、収縮してしまう

・歯周病菌と戦う白血球の機能が低下する

・歯と歯ぐきの境目にある溝(歯周ポケット)の中の酸素が不足し

嫌気性菌である歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう

・歯ぐきを修復するために必要な繊維芽細胞の働きを抑制する

ということがあげられます

タバコを吸うと、歯周病が悪化しやすくなるだけでなく

口の中にさまざまな影響を与えます

ヤニが原因でで歯に着色したり

メラニンが沈着して歯ぐきが黒くなったり

繊維性のごつごつした歯ぐきになります

また舌の表面の細かい突起部分に

舌苔(細菌や食べかすで白っぽいもの)にまみれて

ヤニが沈着し、口臭を発します

さらに、味覚を感じる器官をヤニを含んだ舌苔が覆い

味覚を鈍らせてしまいます

味を感じにくくなると、

自然と味付けの濃いものに偏り

これが高血圧などの生活習慣病の原因になります

口の中にできる癌のリスクを高めるのも喫煙です

 

ただ禁煙することで

このリスクを下げていくことも分かってきています

歯周病のかかりやすさは4割も減ります

ちなみに他の病気でも、

肺がんにかかるリスクは

喫煙者では非喫煙者の4.5倍ですが

禁煙すると

4年で2.0倍、5年で1.6倍、10年で1.4倍

と落ち着いていきます

 

初めに書いたように

歯周病の1番の原因は

菌の塊であるプラークです

歯周病を改善させるには

プラークコントロールがとても重要になります1 (48).gif

タバコを辞めたからと言って

歯周病が良くなるわけではありません。

ただ、タバコを辞めて

プラークコントロールを良くして

適切な治療を行えば

歯周病の改善も可能なのです1 (32).gif1 (4).gif

禁煙しないと歯周病の改善は

残念ながら見込めません1 (89).gif

禁煙することの利点は

・歯周病が改善する

・食事が美味しく感じられる

・口臭が改善する

・全身疾患のリスクを下げられる

などたくさんあります1 (63).gif

 

少しでも禁煙に興味のある方は

声をかけて下さいね1 (94).gif

 

2018年05月08日 13:16|コメント(0)トラックバック
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