認知症になりたくなければ歯を守りましょう(32)
脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その7
・「ガム」で脳のゴミを押し流す!
ここでお話することは、脳に刺激を与えて活性化すると同時に、脳に溜まっている脳ゴミを押し流すために、脳血流をアップさせる最強のテクニックです。
以前にもお話したように、脳には歯周病菌がもとになって生成される「アミロイドβ」が経年とともに溜まっていって、これが認知症を発症させたり、悪化させたりする原因となることがわかっています。
アミロイドβを脳から追い出すには、脳血流を盛んにして押し流すのが、現時点では最も有効な解決方法です。
脳血流をアップさせる最も簡単な方法が、「咬む」ことです。
とは言っても、「咬む」ために1日中ずっと何かを食べているのでは、すぐに太ってしまい、かえって健康寿命を縮めることになりかねません。
そこでお勧めしたいのが「ガム」です。
ガムを上手に活用することによって、健康寿命を損なうことなく、脳ゴミを押し流すことができるのです。
ガムを咬んで、咀嚼回数を増やすことで、脳血流を増やして、効率的に脳ゴミを排出することが可能になります。
また、咬むことで脳血流がアップして、それが刺激となって脳が活性化された結果、反射神経、判断力、集中力、記憶力が高まるとも言われています。
例えば、テレビでメジャーリーガーが試合中にガムを咬んでいるシーンを見たことはありませんか?
実は、彼らはパフォーマンスを高めるためにガムをうまく活用しているのです。
スポーツのプレイ中には、瞬間的な判断が必要とされる場面があります。
そんなときには、体のキレとともに、頭のキレも求められます。
そうしたときにガムを「咬む」と血の巡りがよくなり、集中力や判断力がアップするのです。