義歯(入れ歯)の豆知識
みなさんこんにちは。
突然ですが、「入れ歯」というとなんとなく年寄りじみた気がしますよね。
しかし無くなってしまった歯を悔やむよりも、入れ歯によって、これからの生活を快適にすることの方がもっと大切!
入れ歯の正しい使い方やお手入れ方法を知らないために、不便な思いをしておられる方も多いようです。
今回は、そんな「義歯(入れ歯)」についてのお話をしていきたいと思います。
義歯を使うことがなぜ大切なのか。まずはそこから話していきましょう。
1.食事
歯が抜けたまま放っておくと食べ物をよく噛むことができませんよね。そのため食べられるものが軟らかいものや小さいものなど限られてきます。食卓を囲んでの楽しい一家団欒の輪の中に入れないことになる可能性があります。そしてそのままでは食欲もなくなり、健康を維持することができません。義歯を上手に使いこなすことによって、食べ物がよく噛めて、楽しく美味しく食事をすることができるようになるのです。
2.顔貌の変化
歯が抜けたまま放っておくとどうなるでしょう。口元に張りがなくなりしわができだんだん老人的な顔つきになります。口周りの筋肉も使われなくなりますので、たるみの原因にもなります。優れた技術と材料で作られた義歯は、以前と変わらない容貌を復活させるので、自信を持って明るい社会生活を送ることができるでしょう。
3.会話
歯が抜けると話がしずらくなります。特に前歯などは1本でも抜けるとその間から空気が漏れて上手く話すことができなくなるのです。歯が抜けたままの時にもどかしく感じていた会話も、義歯によってスムーズにできるようになります。会話は食生活と同じくらい、私たちの生活、特にお付き合いには欠かせないものですから、義歯の役割は大変重要です。
4.残っている歯と歯ぐきを守る
歯は全部残っているからこそ、その役割を十分に果たすものです。それが1本でも欠けたままにしていると、残りの歯に負担がかかり、健康な歯まで早くだめになってしまいます。また、歯が傾いたり、噛み合っていた相手の歯が伸びたりして、全体の噛み合わせが狂ってきます。さらに口が開きにくくなったり、顎の関節が痛くなったりすることもあります。残っている歯と顎や口全体の健康を保つためにも、義歯は重要なものです。
ここまではなぜ義歯を使うことが大切なのかをお話してきました。しかし、はじめての義歯は慣れるまで大変ですよね。せっかく作ったのに違和感ばっかりで、なんだかがっかり・・・なんて方もいるのではないでしょうか?今まで口の中になかったものですから、初めは気になって外したくなったりしますが、まず1日我慢して入れてください。はじめての義歯は実際問題として、
・唾液が出やすくなる
・歯や歯ぐきが少し締め付けられているような感じがする
・話しにくい
・熱や知覚に対して少し鈍感になる
・気持ちが悪くなったり、吐き気を催すことがある
と、いうようなことが起こります。これらは2~3日もすると慣れてきます。はじめての義歯を使っていく上で、大切なのは練習と慣れです。例えば皮の厚い足でさえ、靴擦れができるのですから、口の中の柔らかい粘膜の上に硬い義歯をはめて上手く噛める様になるには、それなりの練習を要します。自分から義歯に慣れようとする努力を怠らないことが大切なポイントです。しかし、なかなか慣れない時や、痛んだり傷ついたり腫れたりした時はすぐに連絡してください。受診の際には多少苦痛でも前日から義歯を使って、当たっている所が分かるようにしておくことが必要です。
義歯の上手なトレーニング方法や正しいお手入れの仕方については、また後日・・・。
楽しみにお待ち下さいね