リスク部位とは
少しずつジメジメとする日も多くなってきました
もうすぐ東北も梅雨入りですね
そんな6月は歯の衛生週間です
普段から関心を持ってる方も
そうじゃない方もいると思いますが
まずは予防
歯を守るためには自分のリスク部位がどこなのかを
知っておくのも予防の1つだと思います
漫画やアニメでよく、主人公が右手に持った
歯ブラシを前歯に当ててゴシゴシ
大きく左右に動かす、、、
1度はそんなシーンを見たことがあると思います。
ただ、そんなブラッシングを30分続けたとしても
お口の健康を守ることはできません
「毎日3回、歯ブラシしてるよ!!」
「ちゃんとメンテナンスに通ってる」
前向きに取り組まれてる方も
口腔内を覗いてみるとプラークがベッタリ
自分のリスク部位を知らず十分なケアができていないのです。
たとえ3ヶ月に1度のメンテナンスに通っていても
歯を守ることは困難です。
メンテナンスを通じて歯を守るためには
患者さんが自分のリスク部位を理解し、
適切なセルフケアをしていただくことで
常にその部位を清潔に保てるのです
リスク部位は人それぞれですが
たとえばむし歯のリスク部位
前歯よりも奥歯に多く発生していますが
プラークの付着量が多い部位とう蝕の好発部位が
必ずしも一致しているというわけではないのです。
前歯の裏側などはプラークの付着量が
もっとも多い部位の1つですが
う蝕の発生が少ない部位です。
これは、プラークのみによって左右せれるのではなく
自浄作用、緩衝作用、再石灰化といった抗う蝕効果を備える
唾液の影響を強く受けるからです。
唾液の流れから外れた部位では
一般的に食物残差が停留しやすく
持続的なプラークpHの低下が起こり
再石灰化も起こりにくいため
う蝕発症のリスクが高まります
なので、唾液の流れがとても大切なのです
例えば、一番奥歯は唾液の流れからも外れていて
歯ブラシも届きにくい場所です。
歯科医院での清掃も大切ですが
セルフケアとして、まず、
口を半開きにし歯ブラシを
ほっぺた側から入れてあげると毛先が届きやすいですので
試してみてください
また、歯と歯の隣接面なども
歯ブラシが届きにくいので
歯ブラシのほかにもフロスや歯間ブラシの
併用もお勧めです。
リスクは人それぞれ違います。
そのため、セルフケアが不十分にもかかわらず
まったく問題が起こらない人もいれば
一般的なリスク部位ではないところに
発症する方もいらっしゃいます。
一番はできるだけ自分の歯で
美味しく咬めることです
自分のリスク部位がどこなのか
理解するだけでも将来残せる歯が
増えると思います