医院ブログ|仙台市 泉区の市名坂歯科医院

医院ブログ

医院のブログ

義歯(入れ歯)の豆知識 パート2

皆さん、こんにちは。

以前義歯の大切さについて少しお話したのですが、覚えていらっしゃるでしょうか1 (66).gif

今回は義歯の上手なトレーニング方法についてと、義歯のトラブルお話していきますね1 (74).gif

トレーニング・・・と言っても何も特別なことをするわけではありません。日常生活で私達が自然と行っていることでも義歯を入れることにより違和感や不便さを感じることがあります。それを練習していくだけです。

「えー、そんなことも練習しなきゃいけないの?!」と思われるかもしれませんが、とても大事なことなのです。

1.食事練習

最初はやわらかい物や、小さく切った物を奥歯でゆっくりかんでください。義歯の前歯でかむと、義歯が動いたり、前歯部の粘膜や顎の骨に負担がかかり過ぎることがありますので注意しましょう。奥歯で左、右と両側均等にかむようにしてください。痛みがあれば、主治医に言って治してもらいましょう。

だんだん硬いもの、大きなものにうつして行く段階で、主治医とよく相談して、調整を繰り返して、かなり慣れるには1ヶ月、ほとんどのものが食べられるようになるには3ヶ月程の期間を要するでしょう。食べやすいもの(スープやおかゆ、豆腐など)から徐々に慣れていきましょう。無理な使い方を避けて、一つ一つ段階を経て練習をしていくことが大切です。

2.発声練習

義歯をして、ごく初めのうちは、話しにくく、また自分の声でないような感じがしますが、これは、まもなく慣れていきます。まず、発声しにくい「サシスセソ」「タチツテト」などの発声練習をしましょう。

また、大きな声を出して、新聞や本などを読むことも早く慣れるための練習の方法です。はっきり言えるようになるまで繰り返し続けてください。さらに、練習中鏡の前で、表情の観察をしてみるのもいいでしょう。いつのまにか歯が抜けたままのときよりも、良い発音ができるようになります。

以上がトレーニング方法についてです。日常生活をする上で、少し気をつけるとできることばかりなので、義歯に慣れていない方はぜひやってみてください。

 

義歯に慣れてきて問題なく使えているかたでも、突如様々なトラブルがおこることもあります。では、義歯のトラブルを防ぐためには何が大切なのでしょう?

1.大切に取り扱う

当たり前のことかもしれませんが大切にすることがいちばんです。

●不必要に義歯を唇、舌等でいじらないようにしましょう。

●ヤスリで削ったり、ペンチで曲げるなど、自分で調整しないようにしましょう。

●外したときは水の中に入れましょう。乾燥すると歪んでしまい、合わなくなる事があります。

●硬いものの上に落としたり、熱湯をかけたり、火に近づけないようにしましょう。割れたり、変形します。

●洗うときは、落としてもよいように低い位置でしましょう。水をはった洗面器やタオルを敷いた上で洗うのもいいでしょう。

2.こんなときは歯科医院へ

義歯は人によって形の違うものですので、落ち着くまでに何回かの微妙な調整が必要な場合があります。市販の入れ歯安定剤の助けをかりたりして無理に使わないでください。次のようなときは歯科医師に相談しましょう。

●義歯があたって歯ぐきが傷ついているとき

●舌や頬の内側をよくかむとき

●極端に発音がしにくいとき

●食物が非常にかみにくいとき

●食事中や会話、またひげそりなどの途中で義歯が落ちるとき

●糖尿病や大きな病気をした後、義歯が合わなくなったとき

受診のときは、少なくとも1日前から義歯を使って、歯科医師がお口の中の状況を診られるようにしておきましょう。

3.定期検査は必ず受けましょう

義歯というものは、ある日数をかけて作るので、また、各個人1人1人の状態の変化もあるので、はじめて入れたときには、そのままでなく数回調整をしなければなりません。入れた初日からピッタリお口に合って、痛みもなくて・・・ということは少ないと思ってください。買ったばかりの靴で靴擦れをおこすようなイメージをしていただくとわかり易いかもしれません。何回か調整を繰り返していくなかで、お口の粘膜も義歯に慣れてくるのです。

また私達の顎の形は、常に少しずつ変化しているので、義歯もそれに合わせて調整しなければなりません。ゆるんでガタついた義歯をはめていると、不便な上、見た目も悪いだけでなく、顎の骨を保護する上にもよくありません。このようなことから、1年に1度か2度は必ず主治医の下で定期検診を受けてくださいね。

 

義歯のお手入れ方法に関しては、またの機会にicon_biggrin.gif

お楽しみに~1 (92).gif

この投稿へのコメント


CAPTCHA


ページトップ