元気のヒント
西原口腔科診療所所長
日本免疫病治療研究会会長 医学博士
西原克成先生の 「子どもを病気から守る方法」コラムを読みました。
コラムによると
[赤ちゃんの健康は、お母さんから]
アレルギーなどの免疫系の病気を長年研究してきた中で、幼い頃に育った環境が
生涯の健康を左右すると感じています。
そして元気な子どもに育てるには、お母さん自信の健康も重要です。
胎児の成長には多くの酸素が必要となるため、妊娠中は体を温かくして
血液の循環をよくしておくことが大切です。
冷たいものを食べすぎたり薄着でいたりすると、
生まれてくる赤ちゃんの健康が損なわれてしまいす。
[赤ちゃんは腸が未完成]
アメリカやヨーロッパでは、子どもが2歳を超えても
母乳を与える育児法が主流となっています。
赤ちゃんは単に体が小さいだけでなく、腸が未完成なため一定期間は母乳で
育つようにできていることが明らかになりました。
これは、歯が生えて胃や腸が成長してくれる時期に合わせて離乳食を始めるのが
よいということだとおもいます。
[食べることを急がない]
かつて日本も母乳中心の子育てをしていましたが、
今では生後5~6ヵ月頃から離乳食を開始し、1歳になる頃には卒乳をする傾向があるようです。
赤ちゃんの胃腸が未熟なうちからタンパク質を含む離乳食を与えると、
母乳を与えられているときのビフィズス菌中心の腸内細菌が悪玉菌に変わり、
大人では吸収されない菌が白血球に取り込まれて体中にばらまかれるため、
アトピー性皮膚炎や喘息などアレルギーの原因となるのです。
子どものアレルギーが増えている背景には、離乳食が早いことが関係していると考えています。
[離乳食の注意点]
このように離乳食はできるだけおそく、早くても1歳を過ぎてからにするのがよいと
私は考えています。
開始時は、乳児用ミルクを活用したり、やわらかく煮た野菜など
ただ離乳食というと大人が食べるものを細かく刻んで赤ちゃんに与える人もいますが、
それはいけません。
また酵素の多いサトイモや山芋は離乳食には適しません。
生ものやアイスは発達障害やてんかん発症させることがあるので与えてはいけません。
[子育ては成長に合わせて]
近年アレルギーや低体温の子どもたちが増えていますが、
工夫次第でよくなっていくと考えられます。
赤ちゃんの体の成長に合わせた方法で栄養を摂取することで、
病気にかかりにくい元気な子に育つと考えています。
子どもの健康を願わない親はいないとおもいます。
元気なからだ、そして、生えてきた歯も、むし歯をつくらないようにしたいものです。
親次第なのかもしれませんね