夏風邪に要注意
こんにちは、高橋です
今年の夏は猛暑が続いていますが体調はいかがですか?
水分補給、塩分補給を忘れずに
熱中症にならないように気をつけましょう
皆さん、風邪をひきやすい季節といえば
冬と思うのではないでしょうか?
しかし夏場は暑さや睡眠不足から
通常より免疫力や体力が落ちた状態なので
冬にひく風邪よりも
夏風邪のほうが治りにくく、長引きやすいのです
「3大夏風邪」をご存知ですか?
「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」です
ウイルス感染によって引き起こされる
これらの感染症についてお話していきます
<手足口病について>
エンテロウイルスやコクサッキーウイルスの感染によって
お口の中や手足の周りに水ぶくれ状の発疹が現れる病気で
近年、数年に一度の頻度で、乳幼児の間で流行しています
・感染から軽快まで
感染経路は
①飛沫感染(咳やくしゃみによって飛び出したウイルスを吸い込むことで感染すること)
②接触感染(患者やウイルスの付いたものを触って感染すること)
③経口感染(ウイルスの混ざった食べ物などを摂取して感染すること)
の3つがあります。
2歳以下の乳幼児に感染が多く
保育施設などでの集団感染に注意が必要です。
潜伏期間はだいたい2~7日で
感染してから数日は特に症状はありません。
発症すると、
手のひら、足の裏や甲、口の中に2~3mmの水ぶくれ状の発疹が現れます
口の中の発疹はしばしば潰れて、口内炎になります
また腹痛、下痢に加えて、発熱や鼻水など風邪に似た症状もみられます
発熱も見られますが、高熱が続くことはあまりありません
ほとんどの場合、約1週間ほどで症状は落ち着き、発疹のあとも残りません。
ただ、症状は治まっても、ウイルスの排出は続き
感染から2~4週間、便の中にウイルスが排出され
感染源になる可能性があるので注意が必要が必要です。
≺ヘルパンギーナについて≻
夏風邪の代表的なウイルス性の感染症です
腸の中で繁殖するエンテロウイルス属のウイルス
(コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなど)に
感染して起こります
・感染から軽快まで
感染経路は、手足口病と同じで
①飛沫感染 ②接触感染 ③経口感染
があります。
ヘルパンギーナも乳幼児を中心に夏に流行します。
潜伏期間はだいたい2~5日で、その間症状は現れません
発症すると、突然39度以上の高熱を出し、
熱性けいれんを起こすこともあります
続いて喉の痛みや発赤、水膨れなど喉の症状が出ます
水膨れが潰れると口内炎になり、
食べ物や飲み物が摂取しにくくなり脱水症を起こすこともあります
熱は2~4日で下がり、喉の症状もなくなり
1週間ほどで治癒しますが、まれに合併症を起こす事もあります
軽快後も、便中からウイルスが検出されることもあり
人への感染には注意が必要です
<咽頭結膜熱(プール熱)>
アデノウイルスの感染によって
喉や目に炎症が起こったり熱が出たりする病気です
しばしば夏に流行し、プールの水を介して感染することから
「プール熱」とも言われます
・感染から軽快まで
感染経路は
①接触感染 ②飛沫感染
の2つです。
5歳以下の子供に多く、プールでの感染に要注意です
潜伏期間は5~7日で、その間は特に症状は現れません
発症すると38~39度の発熱から始まり、喉と結膜に炎症が起こります
結膜炎の症状は、最初は一方の目に現れ
その後もう一方の目に現れることがあります
通常、発熱は3~4日でおさまり、
喉と目の症状も1~2週間ほどでおさまります
その他にもリンパ節の腫れや下痢、食欲不振、
頭痛、全身の倦怠感などの症状が現れることもあります
軽快後は、まれにアデノウイルス性の肺炎などを合併することがあります
特に乳幼児では注意が必要です
3大夏風邪についてお話してきましたが
どれも口の中に症状が出る病気です。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では
仕上げ磨きのときなどにお口の中をよく見て確認しましょう
また仕上げ磨きをするお母さん、お父さんも
終わった後はよく手洗いをして感染を防ぎましょう