オーラルフレイル
暑さも落ち着き、だいぶ過ごしやすくなってきましたが
立て続けの台風で気温も寒暖差が激しいので
体調壊したりしてないですか?
9月に入り秋の味覚も楽しみな季節ですね
栄養、運動、社会参加は健康長寿の3本の柱と言われています
十分な栄養が取れ自由に出歩くことができ
社会との豊かな関わりを続けてこそ健やかに年を重ね、
生涯、人生を楽しむことができます。口は食べ物の入り口、息の出入り口。
栄養や呼気、吸気を取り込む。
口の機能は生命と直結しています。
話したり、表情を作ったり、社会参加に不可欠な
コミュニケーションにも、口の働きが欠かせませんよね
今回は、お口の中の症状の1つ。
オーラルフレイルについてお話したいと思います
まずは、「フレイル」の意味ですが
日本語で言うと❝虚弱❞になります。
高齢者が身体だけではなく社会性も精神性も弱まっていくことを指しています。
とは言っても“健康と要介護(状態)の中間”であり
機能を戻せる段階と位置づけられています
次に、“オーラルフレイル”ですが
これはフレイルに先駆けて、口まわりのささいな衰えと
呼ばれる食べこぼしや、むせなどが見られるようになります。
それがオーラルフレイル(口の虚弱)でフレイルの前段階で見られる現象になります。
実際、どんな症状なのか…
こんなお口の変化があったらオーラルフレイルかも
・発音がはっきりしない
・食べこぼしが増えた
・わずかにむせることがある
・噛めないものが増えた
これらを放置してしまうと全身の筋肉や
心身の活力の衰えが進み
要介護状態となるリスクが高まります
オーラルフレイルを知ることで健康寿命を延ばすことができます
ところで8020はご存知ですか
日本歯科医師会では、高齢になっても豊かに楽しく過ごしていただくために、
いつまでも自分の歯で、自分の口から食事をとることが最も大切なことであると考えて、
診療所や地域におけるいろいろなお口の健康を保持・増進する活動によって8020運動を推進しています。
8020達成率は、運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4~5本)でしたが、
厚生労働省の調査(2005年(平成17年)歯科疾患実態調査)では、
80歳~84歳の8020達成率は21.1%で、85歳以上だと8.3%にまで伸びました。
また、厚生労働省の「健康日本21」では中間目標として8020達成率20%を掲げましたが、
2007年(平成19年)に出された中間報告では、それを上回る25%を達成しました。
その後、2017年6月に厚生労働省が発表した歯科疾患実態調査(2016年調査)では、達成者が51.2%となりました。
80歳になっても美味しく食事をするために
オーラルフレイルについても、症状を改善するための
お口の中の体操など様々なものがありますので
少しでも気になることがあれば、すぐにかかりつけの
歯科医院に行くことをお勧めします