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噛むことと唾液

みなさんこんにちは1 (117).gif

朝晩冷え込むようになってきましたが、体調を崩したりしていませんか?

今回は食欲の秋にちなんで、噛むことと唾液についてお話ししてみたいと

思います1 (34).gif

噛むということは、人の健康にとって、とても重要なことです。

奥歯が一本抜けると、噛む力は40%弱まるとも言われています。

うどん、豆腐、バナナのようなとても柔らかいものは、歯が0~5本でも

なんとか噛めますが、スルメイカ、フランスパン、ステーキなどは、

18~28本と、ある程度歯が残っていないと噛めません。

健康で豊かな食生活には、しっかりとした歯でよく噛むことがやはり

大切ですね!

よく噛むことの最大のメリットは、唾液がたくさん出て、消化がしやすい

ことです。また、噛むことで分泌されるヒスタミンという物質が満腹中枢に

働いて、「もうお腹がいっぱいだ」と感じさせるので、よく噛むことは

ダイエットにも有効です。また、噛むという機械的な刺激が、頭やあごの骨、

顔の筋肉の発育につながり、顔の表情を良くすることにつながります。さらに

大脳の働きを活発化します。もちろん、唾液がたくさん出ることによって、

むし歯や歯周病の予防にもなり、このように、「よく噛む」ということには

メリットがたくさんあるのです。

また、この唾液には、単にお口の中を潤すというだけでなく、たくさんの

大事な働きをしてくれています。

①自浄作用

食べた後の食べカスや細菌の塊である歯垢(プラーク)を洗い流してくれる

②再石灰化

飲食により歯の表面が脱灰(歯の表面が溶けかかる)したところを修復し、

むし歯へと進行するのを防いでくれる

③pH緩衝作用

飲食により酸性に傾いたお口の中を中和してくれる

④消化作用

酵素アミラーゼがデンプンを分解し、消化・吸収しやすくする

⑤抗菌作用

抗菌作用をもつ成分が口の中の細菌の増殖を防ぐ

⑥溶解・凝集作用

食べ物を噛み砕いて唾液と交じり合うことで味を感じやすくさせ、また

集めて飲み込みやすくする

⑦粘膜保護・潤滑作用

ムデンという粘性のある物質が、粘膜表面を覆って保護し、舌などの

動きを滑らかにし発声をスムーズにする働きをしてくれる

⑧粘膜修復作用

上皮成長因子と神経成長因子によって、口腔内にできた傷を早く

治してくれる

このように、よく噛んでたくさん唾液をだすことには多くのメリットが

あります。バランスよく噛むことも大事です。

お口の中や体のために、よく噛むことは大事ですが、おいしいものを

無理なく食べられ、味や食感を感じることも幸せの一つですね1 (114).gif

 

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