舌について
皆さんこんにちは!
最近はすっかり暖かくなってきましたね
ただ、朝晩はまだ寒いので寒暖差に注意してくださいね!
さて、話は変わりますが、舌を見るとその人の体調や生活習慣が見えてきます
舌が白い人もしれば真っ赤っかな人もいますし、黄ばんでいる人もいますよね
今回はそんな舌について少しお話していきます。
舌の白さの原因は、舌苔(ぜったい)という細菌のかたまりです
舌の上に残った食べカスや古くなった舌の細胞をエサとして繁殖したもので、舌についた歯垢という意味です。
舌の動きが鈍くなったり、お口の中が不潔だったり、乾燥していると増えていきます。
舌の表面は歯茎などと違ってザラザラしていますよね。
これは舌乳頭(ぜつにゅうとう)というものが表面にあるためで、
その隙間に細菌のエサとなる汚れが溜まりやすいのです。
色は白っぽかったり黄色っぽかったり、食生活や口内環境などによっても違いがあります。
全体がうっすら白い
全体的にうっすら白く、赤みが弱い程度の舌。
普段から貧血気味や冷え性の人は舌の色が白っぽいことが多く、
ほとんどの場合は自然で、あまりたくさんの舌苔がついているわけではありません。
健康な状態の舌でもうっすらと舌苔はあります。神経質になることはないですよ
舌の表面が溝のように…溝状舌(こうじょうぜつ)
舌の表面に溝ができている溝状舌(こうじょうぜつ)。
舌が乾いている人に多く、溝に汚れがたまりがちなので舌苔もできやすいです。
こまめに水分を摂ったり、唾液腺マッサージやガムを噛むなど唾液の分泌を促進し、
お口の乾燥を防ぎましょう
舌に歯形がクッキリと残る
舌のふちに歯型がくっきり残っている人は、舌が白くなりやすい傾向があります。
加齢などで舌が本来の位置である上顎近くにキープできず、だらりと下に垂れ下がることで歯の跡がつきます。
舌が弱って動きが減っていると言えますし、そうすると唾液の分泌が減るため舌が白くなりがちです。
口呼吸の人にも多い例で、気道が舌で圧迫されて鼻呼吸が難しいため口呼吸になり、特に睡眠時に舌が乾きます。
横向きに寝ると気道をふさぎにくくなるのでおすすめですよ
舌の色が黒や黄色になっている
喫煙者の場合は、舌苔が黄色っぽくなります。
また胃腸が弱っているなど体調の悪い時や薬の副作用・過度の喫煙などで、
黒毛舌(こくもうぜつ)と呼ばれる舌の奥が黒ずんだ状態になることも。
何らかの病気の症状の一つである可能性もあるので、医師の診察を受けるといいでしょう。
またコーヒーやカレーなどの食品を口にした後は、舌苔に色やニオイがつくことがありますが、
それは一時的なものですのでご安心を
ひどくなると味覚異常を引き起こすケースも・・・
舌苔が増えて黒毛舌になったり症状がひどくなると、
味覚障害を引き起こしてしまうことも考えられます。
これは舌の表面が舌苔でびっしりと覆われてしまうことで
味を感じる味蕾(みらい)細胞まで味刺激が届かず、味がわからなくなるためです。
また一生懸命舌を磨くことによって舌の表面が傷付き、
舌がピリピリしたり、味覚異常をきたすこともあります。
そこで、当院では歯ブラシや舌ブラシでの舌苔の除去はおすすめしていません
舌の体操をしてしっかり動かすようにすること、
ガムを噛んだり、タブレットを食べること、
歯磨きでお口の中を清潔に保つことなどを推奨します
今まで自分の舌をあまりみてこなかった方も
歯みがきついでに鏡でチェックしてみてはいかがでしょうか?