歯ぎしり
みなさん、こんにちは
季節の変わり目や新生活などで、ストレスや疲れがたまりやすい
時期ですね
みなさんは、朝起きた時や夕方など、顎が疲れていたり、歯がしみ
るような感じがしたり、お口が開けにくかったりしたことはありませ
んか?そういった経験のある人は、無意識のうちに歯ぎしりをしたり、
歯を食いしばったりしていることがあるかもしれません。この、歯ぎ
しりや食いしばりは、「ブラキシズム」とも言われ、ストレスや疲れ
などが大きく関わっていて、眠りの浅い時に起こりやすいと言われて
います。
ブラキシズムには大きく分けて3つの種類があります。
①グラインディング
就寝中にギリギリ・コリコリと上下の歯をすり合わせる歯ぎしり
②タッピング
カチカチと上下の歯を素早く咬み合わせる歯ぎしり
③クレンチング
上下の歯を強く噛みしめたり、食いしばったりする
歯ぎしりや食いしばりによる悪影響
①歯ぎしりや食いしばりでは、非常に強い力が顎関節に掛かります。
これが、顎関節症の原因となることがあります。
②知覚過敏の原因となることがあります。
③歯周病が悪化することがあります。
④重症化すると、歯が極度にすり減ったり、最悪の場合、歯が破折
してしまうことがあります。
⑤頭痛や肩こりなどの原因となることがあります。
また、歯ぎしりは大人だけでなく、子供も歯ぎしりをします。
10歳以下の子供では、3人に1人の割合で歯ぎしりをしていると
言われています。
子供の歯ぎしりの音が大きくて、心配されているお母さんも多いと
思いますが、その原因は成長の過程で起きるものが大半で、心配の
いらないものが多いです。
子供の歯ぎしりは、歯が生えたばかりの赤ちゃんの頃から始まります。
歯ぎしりにより、乳歯を摩耗させることで同時に永久歯の生えてくる
位置を確定させています。また、上顎を鍛えるためとも考えられてい
ます。ただ、全て永久歯に生え変わった後も歯ぎしりが続いているよう
な時は、ストレスによるもの、歯並びの問題、癖などの可能性もあるの
で、一度、歯科を受診してみたほうが良いかもしれません。
大人も子供も治療が必要となれば、多くの場合、マウスピースを作り、
装着して就寝することにより、歯や顎関節に掛かる負担の軽減を図ります。
また、ブラキシズムは起きている時に行っていることもあります。
自分で気づいたり、誰かに指摘されたりした場合、まずは「意識する」
事が大事です。家事や仕事、テレビなど、何かに夢中になっている時、
噛みしめたり、食いしばったりしていないか、意識してみましょう