歯周内科って知ってますか?
この前まで暑い日が続いていましたが、
最近は雨のせいか寒い日が多いですね
急激な気温の変化に体調を崩される患者さんも少なくありません
歯ぐきは体調の影響を受けやすいので、体調を崩しやすいこの時期は
歯周病にも気をつけなくてはいけませんね
そもそも歯周病とはどのような病気なのか、皆さん知っていますか?
実は歯周病は感染症で原因となる菌がいるんですよ!
他にもカンジダ菌というカビ菌の量が多いと
歯周病菌が活発に増殖してしまいます。
歯周病菌がお口の中にいる人も、体が健康で抵抗力があるときは
あまり症状は出ません。
しかし加齢とともに体の抵抗力が低下していくと・・・
口臭、お口のねばつき、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきが
気になったことはありませんか?
これらは全て歯周病の症状です
成人の約9割が歯周病菌に感染していると言われています。
症状や進行度に個人差があるだけで、ほとんどの方が感染しているのです。
歯周病は自覚症状がほとんど出ないため、
気付かないうちにどんどん進行してしまいます
実際自分のお口の中はどういう状況なのか?
歯周病菌はいるのか?
それを調べることができ、簡単に除菌することができるのが歯周内科なのです
歯周病治療というと皆さんが想像されるのはどういった治療でしょうか?
歯石取りですか?歯磨き練習ですか?
歯周内科は従来の方法とは全く違う治療法なんです!
治療の流れはこちら↓
①お口の中のプラークを採取し、顕微鏡で菌を調べます
②菌の種類や量により、カビを殺す歯磨き剤でのブラッシングと
歯周病菌に最も効果がある内服薬により徹底的に除菌します
③およそ2週間後に再度顕微鏡で検査します
除菌されたことを確認後、通常の歯石取りなどしていきます
ね?とっても簡単でしょう?
個人差はありますが、お口の中の歯周病菌とカビ菌をコントロールすることのより、
歯ぐきからの出血やお口の中のねばつきは約8割強の方に改善が見られます。
他にも口臭や歯のぐらつき、歯のザラザラ感も改善します。
口腔内の菌をコントロールしてから歯石取りをすることにより、
菌血症の予防にもなります。
歯周内科が終わったら、その後大切になってくるのが
定期的な歯のクリーニングです
歯周病菌は人から人へうつる感染症。
ずばり、再感染の危険性があるんです
気を付けていても知らず知らずのうちに再感染してしまうかもしれません。
そこで歯周病菌がお口の中に入ってきても、
定着、増殖しにくいお口の環境づくりが必要になります
そのために大切なのがセルフケアとプロケアです
セルフケア(自分自身での歯磨き)はカビ菌を意識して行い
プロケア(歯科医院での歯面清掃)はセルフケアでは落としきれない汚れを落とします。
こうしてカビ菌の量をコントロールすることにより、
再感染してしまっても症状が出ないお口の中を作っていくのです
これからは体調管理とともにお口の中の菌の管理もしていきましょう