歯垢と歯石の違い
11月になり、グッと気温が下がり寒くなりましたね
風邪やインフルエンザには十分お気をつけてください。
今日は、よく歯医者さんでも耳にする『歯石』についてお話したいとおもいます。
まずは歯垢と歯石の違いはご存知ですか?
疲れたときや面倒くさいとき、、ちょっと歯磨きをサボったことある方いませんか?
歯がヌルヌルして爪などでひっかいたりすると白いカスのようなものがついてきたことはありませんか?
これが歯垢です。
白いカス=歯垢は食べかすだと思ってる人も多いかと思います。
しかし、これは食べかすではなく細菌の集合体なんです
この歯垢1mgには1億個~10億個もの細菌がいるとも言われています。
口の中には多くの細菌が生息しています。通常、細菌は歯にくっついても、
ほとんどの場合は唾液で流されてしまいます。
しかし、唾液の流れが良くない場所では細菌が糖分を栄養分として増殖し、歯垢を形成します。
この歯垢はネバネバ、ヌルヌルしているため、うがいをしたぐらいでは取り除くことができません。
しかし、歯ブラシでは取り除くことができますのでムシ歯や歯茎の炎症を起こす前に
しっかりと磨いて取り除くことが大切です。
では、歯石とは...
歯石とは、歯垢が唾液中のミネラル成分によって石のように固まってしまった状態です。
こうなってしまうと、うがいどころか歯ブラシでも取り除くことができなくなります。
歯垢から歯石になるのは2日しかかからないと言われています。
歯ブラシだけの歯垢除去率は6割ほど。
デンタルフロスを併用しても完全には歯垢を落とすことはできませんので
歯みがきを毎日していても歯石は毎日少しずつ溜まっていきます。
舌で歯を触ったときにザラザラする場合、歯石が溜まってる可能性が高いです。
このように歯石の表面がザラザラしているため、さらに歯垢がくっつきやすくなり、
また、そこに歯石が溜まってしまうという悪循環になってしまいます。
実は歯石自体は無毒化されてしまっていますが、この歯石にくっついた
歯垢が歯茎に炎症を起こしたり、進行させてしまう原因なんです
では、歯垢や歯石がつかないようにするにはどうしたらいいでしょう
歯垢や歯石もつきやすい場所があるんです
歯垢
歯の三大不潔域と呼ばれる
・奥歯のかむ面
・歯と歯ぐきの境目
・歯と歯の間
歯石
歯ブラシが当たりにくく、かつ唾液が豊富に流れている唾液腺の近く。
具体的にあげると、下の前歯の裏側や上の奥歯の外側などです。
まずは歯垢がつかないように、正しい方法でしっかりと歯みがきをする。
それに加えてフロスや歯間ブラシも併用する必要があります。
ただ、歯みがきをしっかりしていたとしても間食が多かったり
糖分を頻繁にとったりしてるようであれば歯垢はついてしまいます。
また、家庭だけのケアでは完全に取り除くことはできません。
定期的に歯科医院で専用の器具を使って歯石を取ってもらわなければなりません。
歯を1本でも多く残し、食事を美味しく楽しむためにも歯石取りは大切なんですよ