口腔ケアの大切さ
こんにちは
今年の冬は雪もあまり降らず、少し寂しい気もしますが
雪かきをしないことには助かっています
とは言っても夜はやっぱり冷えますので体調には十分気をつけてくださいね
今回は口腔ケアについてお話していきたいと思います。
口腔ケアとは、お口の中を清潔に保つことで口腔内だけではなく体全体の健康を保つケアのことです。
この言葉が生まれた背景には介護を必要とする高齢者数の増加という日本社会の現状があります。
年齢を重ねるごとに体の機能が衰えると、自力で口腔内を整えるということが難しくなります。
では、口腔ケアにはどのようなものがあるでしょうか。
年齢を重ねていくと、さまざまな体の変化がでてくると思います。
それはお口中も例外ではありません。
●浄化作用が低下してる
お口の中には「浄化作用」があります。唾液の力で歯の表面や舌、粘膜についた汚れや細菌を
洗い流し清潔に保つというものです。
しかし、身体能力が衰えて唾液の分泌量が減っている高齢者の口腔内は浄化作用が低下している状態になっており
意識してきれいに保つ必要があります。
●虫歯や歯周病が多い
加齢によって歯ぐきが下がり歯の根元が露出してくると、そこから虫歯になりやすくなります。
また、高齢者の方の場合ですと浄化作用が低下してますので本来は唾液で洗い流されるはずの細菌が
増殖し、歯周病にもかかりやすい状態です。免疫力の低下も虫歯や歯周病菌が増える原因の1つです。
●治療後や入れ歯が多い
歯周病で歯が抜けてしまい入れ歯を使っている人も多いでしょう。詰め物をしている場合は
その下で虫歯が進行していることもあり、入れ歯を使用している場合は入れ歯と粘膜の隙間に
細菌が繁殖しやすくなります。
●味覚が変化する
舌の表面にある味蕾(みらい)という小さな器官で味を感じます。
しかし高齢者の場合、お口の中の浄化作用が低下しているため舌の表面に舌苔が付きやすく
味を感じにくくなったり味覚が変化したりすることがあります。
また、偏った食生活による栄養不足も味覚障害の原因の1つです。
●口腔内が乾燥する
高齢になってくると、噛む力の低下や服用している薬の影響で唾液の量が減ります。
唾液は口腔内を清潔に保つ役割がありますのでドライマウスは虫歯や歯周病を引き起こす原因の1つです。
口腔ケアには2種類あります。
「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」です。
セルフケアとは歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使って自分自身で口腔内を清潔に保つこと。
プロフェッショナルケアとは歯科医や衛生士などがより専門的なケアとアドバイスをしてくれます。
ケアの目的は歯石、細菌、汚れの除去。口腔機能の維持と回復、食生活の改善などです。
効果としては、唾液の分泌を促進、感染症の予防、認知症の予防、誤嚥性肺炎の予防などです。
口腔内と体の健康を保つにはセルフケアとプロフェッショナルケアを取り入れることが大切です。
少しの変化や気になることがあれば気軽に相談してみてください