お口のケアを見直そう
受けていますか?歯科メンテナンス
健康長寿を目指すには、からだだけでなく歯とお口の健康をまもることが大切です。
みなさんも、歯科医院で治療が終了したあと、「今後は定期検診にいらしてください。」
と言われた方も多いと思います。
自治体や職場の健康診断、人間ドックで行う健診は、病気の発見が目的です
このような一般の定期検診を歯科におきかえると、むし歯や歯周病、口腔がんの発見になります
歯科でいう検診とは、検査で病気を発見するだけでなく、定期的にメインテナンスをおこなうこと、予防を目的にしています。
メインテナンスとは、発見された異常をなおして、大きな病気が起こることを予防したり、
健康の状態を維持したりすることを指導します。
つまり、歯科の定期検診は病気を発見するための検査と、病気の発症を抑えるための予防処置をすることを目的にしています。
歯科の定期検診は「かかりつけ歯科医」によって行われます。
かかりつけ歯科医は、地域住民の歯やお口の健康を守り、医療、介護の面からも生涯にわたって心身の健康をサポートしていきます。
歯周病のメインテナンスでは症状が感じにくい慢性炎症をなくすことで血糖値の上昇を予防し、お口の細菌が、歯ぐきの隙間から血管壁や多臓器に侵入することも防げるので、生活習慣病の発症予防や重症化予防になるのです。
さらに噛む機能低下(オーラルフレイル)は、お肉などのタンパク質摂取量が減るため低栄養となり、数年後に手足が細くなり骨格筋が減少し、フレイルと呼ばれる虚弱状態になりかねません。
歯科の定期検診を受けることは、生活習慣病の発症や重症化を防ぎ、全身の健康状態の維持と向上に関係しています。
ところが、日本では定期的に歯科を受診するひとの割合が他の主要国と比べ少ないことがわかっています。スウェーデンでは80%、アメリカでは70%と高いのに対して、日本では16%に過ぎません。
健康寿命をのばすためには歯科定期検診を受けることが大切です。
新型コロナウイルスの感染拡大でメインテナンスをおやすみしている方がいると思います。
自粛生活でいつもより甘い飲み物や食べものを多く摂っていませんでしたか
また、歯周病を放置しておくとコロナウイルスと細菌が混合感染してしまう可能性もあるそうです
お口の中を清潔に保つことや歯の定期的なメインテナンスこそが、自分でできる感染予防対策になると思います。