お口も腸も健康に
最近、“腸内フローラ”“口腔内フローラ”という言葉を耳にすることがあると思います。
“フローラ”とは、細菌や微生物の細菌叢(細菌の集団)のことで、顕微鏡で見るとお花畑のように見えることから名付けられました。 人の体の中でも、口と腸は細菌の数が多く生息しています。体内の細菌の重さは2kgといわれています。 腸の細菌叢のことを「腸内フローラ」、口の細菌叢のことを「口腔内フローラ」と呼んでいます。 体の健康状態はそれぞれの細菌叢の質やバランスによって変わってきます。 これらは、「善玉菌」と「悪玉菌」とどちらでもない中間の菌の「日和見菌」の三種類の菌で構成されていてバランスをとっています。
・悪玉菌の割合が高くなると身体へのトラブルが起こりやすくなり ・善玉菌の割合が高いと健康であると言われています。
・たんぱく質や脂質中心の食事、便秘、ストレス、運動不足、睡眠不足また食品添加物、環境汚染、抗生物質など医薬品の使用などによって、腸内の悪玉菌が増えると、有害物質の侵入を防ぐ腸粘膜バリア機能の低下 が起こり、免疫力低下、全身的な炎症、感染症にかかりやすくなります ! (肥満、癌、動脈硬化、糖尿病、アレルギー、うつ病、老化の進行などが起こります)
・腸内で「善玉菌」であるビフィズス菌や乳酸菌などが増えると 悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にして食中毒や病原菌による感染の予防や、発癌性を持つ腐敗産物の生産を抑制する腸内環境を作ります。 そして、体の免疫機能を高め、血清コレステロールを低下させる効果もあります。
「口」から「腸」は一本の管でつながっています。 「口腔内」が不衛生で雑菌が繁殖していれば、菌を呑み込んでしまい腸にどんどんと 届いてしまいます。 「口腔内フローラ」の状態が悪くなると、虫歯や歯周病、口臭などを起こしやすくなります。 腸内細菌叢のバランスにも影響を与えます。 歯周病の原因菌など口腔内の細菌が歯肉で炎症が起こっていると、血液を通じ、全身の健康に影響を及ぼすようになります。 口腔内の状態が悪いと腸内環境も悪くなりやすくなります。
「口腔内フローラ」も「腸内フローラ」もバランスよく保つことが全身の健康に つながります。それには “口腔ケア”…毎日の歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう❕また “ドライマウスケア” 唾液を増やすこと!良く嚙んで食べましょう!
“食生活”も大切になってきます。一度見直してみましょう!
胃酸などで死んでしまうことが無く、口にも腸にも定着するヒトの母乳由来の乳酸菌であるロイテリ菌 のサプリを使用するバクテリアセラピー(人間の体の中にもともと住んでいる細菌のバランスをよくして体を健康な状態にする)などをを行うのも有効です!
皆さんも取り組んでみましょう!