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初期のむし歯は削らず治せる!こんなにすごい再石灰化

こんにちは。院長の佐藤です。

3月には二十四節気のひとつである、「啓蟄(けいちつ)」があります。啓蟄とは「冬の間に閉じこもっていた虫たちが、土の中から出てくる頃」という意味です。

 

 

 

この場合の「虫」とは昆虫だけでなく、トカゲやカエル、ヘビなども含んでいるそうです。その言葉が指すように、春に向かって移り変わっていく時期なので、その季節の変化を楽しみたいものです。

 

さて、虫といえば「むし歯」が連想されますが、初期のむし歯であれば、歯を削ること無く治療できる場合があることをご存じでしょうか。

 

 

 

 

 初期むし歯は削らずに治せるって本当?

実は歯に穴が空く一歩手前の状態である初期のむし歯、専門的に「CO(シーオー)」と呼ばれる段階であれば、削らずに治せる可能性があります。

 

 

 

そのカギを握るのが、私たちの体に備わっている「再石灰化(さいせっかいか)」という修復機能です。COの段階で再石灰化を高める適切なケアを行えば、元の健康な歯に戻すことができます。しかし、痛みなどの自覚症状はまだないため、気づかないまま放置してしまうことが少なくありません。

 

 

 

 

 歯を修復する力「再石灰化」とは?

食事のたびに細菌が作り出す「酸」によって歯の表面が少しずつ溶けだします。この現象を専門的に「脱灰(だっかい)」といいます。これに対して、お口の中ではだ液の力を借りて溶けた成分を元の状態に戻す力が働きます。これが「再石灰化」と呼ばれる歯の修復機能です。

 

私たちの歯は「脱灰(溶ける)」と「再石灰化(元に戻す)」という2つの作用を絶えず繰り返しており、両者のバランスを保つことで歯の健康を維持しています。

 

 

 

ところが、このバランスが崩れて再石灰化が追いつかなくなると、やがて歯に穴が空いてしまいます。これが「むし歯」と呼ばれる状態で、この状態に至ってしまうと削る治療が必要です。初期むし歯はまさにその境界にあたり、ここで再石灰化の働きを高めることが削らずに治す重要なポイントとなります。

 

 

 

 

 再石灰化を加速! 日常ケアのポイント

歯の再石灰化を促すためには、日常の生活で次の3つのポイントを意識することが大切です。

 

・ポイント1 歯みがきは食後すぐ

お口の中の細菌は食べものから酸をつくり、これが歯を溶かす原因になります。食後すぐのブラッシングで食べかすを落とすことが、再石灰化を有利に働かせるポイントです。

 

 

 

・ポイント2 「ダラダラ食べ」「ダラダラ飲み」をストップ

お口の中に食べものがある状態が長く続くと、再石灰化による修復が追いつきません。決まった時間にまとめて食べることを心がけましょう。

 

・ポイント3 よく噛む習慣をつける

だ液には再石灰化を助ける働きがあります。しっかりよく噛むことでだ液の分泌を促すことも、歯を守る力を高めるうえでは重要です。

 

 

初期むし歯は再石灰化を促すことで削らずに治せる一方で、自覚症状がないため自身でそれに気づくことができません。また、再石灰化の力には個人差があり、それを高める方法も異なります。初期むし歯を早期に発見し、自分に合ったケアを行うためには歯科医院でのチェックが重要なポイントになりますので、ぜひ定期的にお越しいただき、削らない治療のチャンスを見逃さないようにしましょう。

 

市名坂歯科医院
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