認知症になりたくなければ、歯を守りましょう(5)
認知症患者さんに定期的な歯のケアを受けていただくことは、認知症に予防・改善につながります。
ますます高齢化が進み、認知症患者が増えるとされているこれからの時代において、何よりも求められるのは「歯のケア」であり、医療分野で言えば「歯科」だと言えるでしょう。
歯科医院で、歯垢を除去するためのプラークコントロールを定期的に受けて、歯周病をよぼう・改善することは、脳の老化防止につながります。
さらに、誤嚥性肺炎、糖尿病、動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞などの全身疾患のリスクを下げて、「健康寿命」を延ばすことにもつながります。
なぜなら、35歳前後から増え始める歯周病菌が、認知症や全身疾患を引き起こす原因になるからです。
正しい歯のケアこそが、長寿社会を健康に生き抜くために、身に付けるべき基礎知識なのです。
これからは、「医科」と「歯科」が連携して診療にあたる「医科歯科連携」こそが、人々の健康を守るために、何よりも重要です。