認知症になりたくなければ歯を守りましょう(11)
正しい歯のケアをすることで期待できる7つの効果についてお話します。
(1)脳が活性化して、ヤル気や記憶力が高まる!
口は、大脳の支配領域のうち、1/3以上を占めています。
正しい歯のケアで、口の中を刺激したり、歯でモノをよく咬んだりすることで、脳を活性化して、ヤル気や記憶力を高めることができます。
(2)認知症や全身疾患を予防し、「健康寿命」が延びる!
歯周病が原因となってさまざまな全身疾患を引き起こします。
しかし、正しい歯のケアで歯周病菌を減らすことで、認知症、誤嚥性肺炎、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞をはじめとする全身疾患を予防することができます。
(3)生涯医療費が大幅に安くなる!
歯周病を予防することで、歯をたくさん残して、なおかつ全身疾患のリスクが低下します。
そのため、正しい歯のケアを続けると、生涯医療費が大幅に安くなります。
(4)口臭を抑えられる⁉
口臭は周りの人からも嫌がられることがあります。
でも、正しい歯のケアを行えば、口臭を抑えることも可能です。
(5)何歳になっても、好きな食べ物が食べられる!
正しい歯のケアで、多くの歯を守っていけば、いくつになっても自分の歯で好きなものが食べられます。
好きな食べ物を食べられることは、大きな喜びでもあり、人生が豊かになります。
また、好きな食べ物をたくさん食べることで必然的に咬む回数が増えて、脳が活性化します。
(6)寝たきりを予防できる!
高齢者が寝たきりになってしまうきっかけとして多いのが、転倒による骨折です。
スウェーデンの調査では、高齢者で中等度以上の歯周病があると、大腿骨頸部や手の骨折のリスクが2倍になるという結果が出ています。
しかし、正しい歯のケアでたくさんの歯があると、転倒しそうになったときに、奥歯を咬みしめることで踏ん張りがきいて、転倒しにくくなります。
(7)孤独に陥らない!
歯を失うと、人前で口を開けることがイヤになったり、入れ歯が合わなくて言葉が不明瞭になったりすることで、人とのコミュニケーションを避けて、孤独になっていく人もいます。
正しい歯磨きで、多くの歯を守ることができれば、いくつになっても人との楽しいコミュニケーションを続けることができます。