認知症になりたくなければ歯を守りましょう(21)
口腔内細菌がもたらすさまざまな病気(7)・・・口臭
・歯周病患者さんの口臭は、物凄い⁈
初期段階では自覚症状に乏しい歯周病ですが、ある程度進行すると、いくつかの特徴が現れるようになります。
そのひとつが「口臭」です。
実際のところ「口臭」には、食べ物だったり、ホルモンの変化だったり、内臓疾患だったりとさまざまな原因がありますが、原因が歯周病によるものもあります。
歯周病を発症している人は、口から腐敗臭がすることがあります。
これは、「メチルメルカプタン」という原因物質が放つ臭いです。
口の中から、生臭いような、魚や野菜が腐ったような臭いがしていたら、歯周病を発症している可能性があります。
高齢者の口臭は、入れ歯のせいでも加齢臭でもなく、歯周病に原因がある場合があります。
口臭の原因が加齢臭だと思ってあきらめていた患者さんが、月に1回、歯科衛生士さんによるケアを受けるようになってから、口臭がすっかり無くなった例もあります。
このように、臭いの原因が加齢臭だと思っていたものも、実は口臭だったことも数多くあります。