認知症になりたくなければ歯を守りましょう(24)
脳の老化を防ぐ歯のケア方法・・・・・・その1
では、脳の老化を防ぐ歯のケアの方法について、お話していきましょう。
この方法を身につけて、毎日実践していただくだけで、脳の老化を防いで若返らせることもできるようになります。
歯のケアを始める前に、皆さんに確認していただきたいことがあります。
あなたの「舌の先」は今、口の中のどこに触れていますか?
「舌の置き場所」には、正しい位置があります。
この置き場所が間違っているだけで、歯周病菌やむし歯菌が増えやすくなるのです。
その結果、脳の老化が加速する可能性があります。
舌先は、上の前歯の裏側の付け根の歯ぐきのあたりに、すっぽりとおさまっているのが本来の正しい位置です。
前歯にギリギリくっつかない、歯の付け根(歯ぐき)あたりになります。
このとき舌全体は、ぴったりと上顎にくっついています。
何もしていないときや、何かを飲み込むときには、このポジションに舌がくるのが、本来の正しい状態なのです。
大切なポイントは、舌先だけでなく、舌全体が上顎にくっついていることです。
しかしながら、これができている人は50%程度だと言われています。
多くの人は、舌先が前歯の裏側に当たっていたり、本来の位置よりも下がっていたりなどの状態でいます。
ところで、なぜ舌の位置が正しい位置にないと、口腔内の細菌が増えるのでしょうか?
それは、舌のポジションが本来の位置からずれると、口がポカンと開いた状態になり、「口呼吸」になってしまうからです。口呼吸を続けていると、口の中が乾燥しやすくなります。
乾燥すると、食べカスが歯にこびりついて落ちにくくなり、それをエサにして口腔内細菌がたちまち増殖します。
口呼吸をしている人の口臭が強くなるのはこのためです。
こうして増えた口腔内細菌が歯周病などを引き起こし、私たちの脳の老化を加速します。