歯の治療先延ばし禁物
先日の河北新報に掲載された記事の要点をご報告いたします。
新型コロナウイルス感染症を懸念し、歯の治療を控えている人が少なくない。
しかし、日本歯科医師会は「自分で治療の延期を判断せず、かかりつけの歯科医に必ず相談してほしい」と呼び掛けている。
同会は、全国の歯科医院では感染予防を徹底しており「これまで歯科治療を通じて患者さんが感染した報告はない」としている。その上で堀憲郎会長は「歯垢がたまると細菌が繁殖し、 歯肉炎になる。特にお年寄りは口内の細菌が肺に入り込み、誤嚥性肺炎を発症するリスクが 高まるので注意が必要です」と口腔ケアの重要性を訴える。
「歯周病予防や定期検査を自己判断で怠り、痛みがないからと放っておくと、重症化して治りづらくなることもある。診療を自分で先延ばしするのは禁物です」堺市堺区の「たなか歯科」の院長田中一弘さん(52)も、そう指摘する。
田中さんは「歯は健康に直結する重要な体の一部。悪くなる前に受診して、自分の歯でいつまでも食事を楽しんでもらいたい」と話している。