歯垢の除去でウイルス感染を減らそう!
新型コロナウイルスの感染を心配されている人が多くいると思います。ただ、今のところ新型コロナウイルスに特化した予防データはありません。今回はインフルエンザウイルスでのデータを基にお伝えします。
〈破壊された粘膜からウイルスが入る!?〉
お口の中の歯垢に含まれる細菌がプロテアーゼという酵素を出します。この酵素が粘膜のタンパク質を破壊してしまうのです。当然、破壊された部分からはウイルスが簡単に侵入しやすくなるのです。
〈歯のケアでウイルスの予防効果!〉
ではお口の中をキレイにしているとどれくらい効果があるのかをインフルエンザウイルスのケースを基に解説してみましょう。
・効果のデータ1 「インフルエンザの学級閉鎖が約半分に」
東京都杉並区の2つの小学校に洗面台を増設して歯磨きの促進活動をしました。その結果はインフルエンザによる学級閉鎖率が、歯磨きの促進活動をしていない他の41校の約半分でした。(学級閉鎖率 80%→down→45% )
・効果のデータ2 「高齢者のインフルエンザ発症率が1/10に」
専門家が介護施設の高齢者のお口のケアを週1回行ったグループと、ケアをしなかったグループに分けたところ、なんと半年後の調査でお口のケアをしているグループの方がインフルエンザの発症率が約1/10になったのです。
歯をキレイに保つことが感染予防に大切!
歯磨きと歯科医院でのクリーニングで、お口をキレイに保って感染のリスクを減らしましょう。